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2013-06-08 23:02:02 | お知らせ

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小出裕章講演会「原発と憲法委9条」

2013-06-08 22:55:08 | 小出裕章先生のお話し

 
小出裕章講演会。人類初の原爆は、米国は1945年7月16日ポツダム会談の日に爆発させた。そして生身の人間が住んでいた広島と長崎に落とされました。広島に落とされたリトルボーイはウランが原料で、長崎のフアットマンはプルトニウムが原料です。天然ウランの中で核分裂する成分はわずか0.7%。

小出裕章講演会。ウランを濃縮するためにオークリッジに秘密の工場をつくりました。広島型の原爆は、16キロトンです。当時最大の爆弾でも1トンです。16キロトンの爆弾をつくるために94キロトンのエネルギーを使っています。

小出裕章講演会。燃えないウラン238に中性子をぶつけるとウラン239にかわり、ネプツニウムからプルトニウムに変わります。99.3%のウランが使えるようになりました。原子炉はもともとプルトニウムをつくるためのもの。再処理とはただひたすらプルトニウムをつくることです。

小出裕章講演会。この作業の中で劣化ウランや減損ウランが残り、劣化ウラン弾として戦争で使われています。この猛烈なエネルギーを使えるように原子力に夢をかけた。私は心底信じました。ウランの量は石油よりも少ない。電気料金は2000分の1になるなどと宣伝されました。

小出裕章講演会。原子炉からは膨大に産み出されるます。広島で燃えたウランの重量は800g。100万キロワットの原子力発電所を1年間運転するためには1トンのウランが必要。そして1トンの核生成物がつくりだされます。福島原発では広島原発の1000倍の核生成物がつくられます。

小出裕章講演会。炉心を冷やすことができなくなり、溶け落ちました。2800度を越えないと溶けない。それが溶けた。熱さ16センチの鋼鉄の圧力容器が溶けた。福島原発1号機から3号機は溶け落ちた炉心がどこにあるかわからない。どうなっているかわからない。冷やすために水をかけている。

小出裕章講演会。4号機には広島型の原発1万発分の使用済み核燃料が宙吊り状態にある。一刻も早く使用済み核燃料を取り出さなければならない。100トンのタスク(格納容器)を持ちあけるためのクレーンを設置する作業をしている。できたら炉心をタスクに入れて取り出すという作業。

小出裕章講演会。いずれ石棺でおおわなければならないが、それを観ることができるのはいつになるかわからない。ところで福島原発で、セシウム137は、政府発表で168発分のセシウムを撒き散らした。通常放射線管理区域は、1平方メートルあたり4万ベクレルです。ところが大地全部が6万ベクレル。

小出裕章講演会。日本は法治国家か?法律で決められていた放射線管理区域以上に汚染されたのです。原子力はエネルギー源として意味がない。高速増殖炉計画は破綻している。しかし、誰も責任を取らない。すでにプルトニウムを長崎原発4000発分を所有している。

小出裕章講演会。軽水炉使用済み核燃料には70%の燃えるプルトニウムができるので、軍事的に使えるために諦めていない。日本の公式見解で、自衛のための核兵器は保持することができるとしている。ミサイルも開発が終わっている。原子力利用は原子力基本法の改訂で安全保障に資することを目的に変えた。

小出裕章講演会。世界のなかで核保有国以外で、核兵器の開発できる施設をもつ国となっているのが日本です。世界の軍事大国のトップ6番目が日本です。戦争をしない、軍隊を持たないとした日本が軍事大国なんです。

かつての戦争のとき、大多数の日本人は戦争に協力し、騙されたと言い訳をするひともいる。福島原発事故も騙されたと思うかもしれないが、騙されていたとしても無罪ではない。未来のこどもたちから問われる。その時お前はどのように生きてきたのかと。

小出裕章講演会。質問タイム。なぜ東電が刑事的責任が問われないのか?なぜ政府は再稼働させたのか?低レベルの放射性物質は300メートル地下に掘れば大丈夫だと言っていたがどうなるのか?先生は原発推進のなかでどのように仕事をしてきたのか?

小出裕章講演会。東電の刑事責任が問われないのはおかしい。国家と企業と学者とマスコミがグルになっている。本当はみんな刑務所に入らなければならないのに入らなくていいという国なんです。電力会社は地域独占で電気は選べない。電力会社の儲けは資産の何%を利益としていいという法律になっている。

小出裕章講演会。核廃棄物をどうするか悩んできた。残念ながら消すことはできない。ロケットで宇宙に捨てることや、深い海に埋めることも法律で禁止された、南極の氷のなかに閉じ込めようと思ったが禁止された、そこで穴を掘って埋めることになった。核生成物は広島原発の120万発分ある。

小出裕章講演会。しかし引き受けてはない。学術会議は埋めることも考え直せと言われた。自分で始末がつかないものはつくってはいけない。私は京都大学では圧力はかからない。続いて質問。死の灰とは何ですか?高速増殖炉は商売として成立するからか?原子力マフィアではないか?

小出裕章講演会。質問。廃炉ができるのか?脱原発運動のあり方は?小出さん、原子力マフィアが正しい。核生成物というものは様々な放射性物質の集合体で、セシウムは一つの物質で、高温になれば気化する。高速増殖炉に群がってきた人はあきらめない。

小出裕章講演会。原発を廃炉にするためには、60万立方メールある。放射能で汚染された廃棄物が世の中に出回るかもしれない。福島原発を廃炉にする方策は見つかっていない。様々なひとが様々に運動を展開していた方が潰されないのではないか。

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