こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

20231216 ”コバケン”のこと

2023-12-23 10:15:49 | 

母校である女鳥羽中学校でクラス担任でバスケット部の顧問であった小林健孜先生が亡くなったと、バスケ部の酒井和男君から電話があった。あらためて信濃毎日新聞の北信欄を見るとトップに掲載されていた。急に具合が悪くなったのだろうかと、篠ノ井布施五明のご自宅に電話をして奥様に事情をお聞きする。奥様が不在の12月16日土曜日に「心筋梗塞で倒れたのではないか」とのこと。慌てて、同級生やバスケ部の同期先輩の皆さんに連絡をとる。

葬儀は21日に行われたのだが、都合により前日の20日の午前中に弔問に行く。同じく同級生でバスケ部の仲間だった柳沢宗義君と一緒になる。7,8年前から心臓の難病を抱えていたとのこと。奥様が実家の伊那に出かけていて、夜まで連絡はとれていたが、朝電話をしても出ないので、ご近所の方に見に行ってもらったら倒れていたという。奥様はそばにいてやれなかったことを悔やまれていた。ご子息はお二人いる。どうか支えてあげてほしい。心よりお悔やみを申しあげます。

小林健孜先生は通称を”コバケン”という。健孜の”孜”は、なかなか難しい字でスマホでは出てこない。私は中学で3年間担任としてお世話になったが、小学校5年、6年の時にミニバスケットで、教わっていたことがある。まさかクラス担任になるとも思っていなかった。教科は国語だったと思う。思うといううのは、コバケンの思い出は授業の中にはない。学級運営やバスケ部の思い出の方が多い。特にバスケ部は、私たちの代の時に県大会で優勝しているのだからなおさらだ。そのたびに申しあげているが私は補欠だ。

女鳥羽中学校に来る前は南佐久郡の川上村小学校だったそうだ。奥様から聞いた。本人はバレーボールはやったことがあったが、女鳥羽に来て男子バスケットボール部の顧問となった。私の4つ上の先輩から指導を始めたが、最初から熱血漢で今なら大問題になるくらい厳しい先生であった。当時強かった鎌田中学の原先生や、近所の高校である美須々の五味先生、蟻ケ崎の茅野先生、県ヶ丘の山崎先生、深志の飯沼先生に教わりながら、次第に強くなっていった。県大会で優勝はしたが、信越大会で優勝を逃し全国大会に行けなかったことは、今さらながらに残念だった。

中学を卒業して高校三年生の時に、進路に悩み一度布施五明の自宅を訪れたことがある。相談した中身は覚えていないが、お宅を出て篠ノ井駅に向かう私に奥様が「遅れないように急ぎなさい」というポーズをとって外で見送ってくれたことを覚えている。

先生は、その後長野市の桜が丘中学などを経て校長となり、校長会の会長となった。退職後、長野県体育協会の専務理事もつとめた。私がはじめて選挙に出た2007年参議院選挙の時には、布施五明の隣組を案内してくれた。私が県議会議員にはじめて当選したときは、篠ノ井の公民館長をしていた。社民党の長野市議をつとめてきた宮崎一さんとともに、私の当選祝いをしてくれた。

最後に顔を見たのは、何年か前の参議院選挙で長野市のJAビルで行われた市民と野党の共闘による集会の時だったと思う。今年、先生のご親戚が浅間温泉の玉の湯に宿泊するということで、訪ねたが先生はお風呂に入っていて、私は次の時間が迫っていてお会いすることができなかった。そのとき、訪ねた酒井和男君や大沢一仁君が、「そろそろバスケ部のOB会をやろう」という話になったらしいが、結局実現できなかったことが一番悔やまれる。

重ねてお悔やみを申し上げ、”コバケン”の思い出をしたためておくことにします。

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20231218 野生鳥獣被害対策研修会

2023-12-23 08:24:59 | 食・農業

 

長野県農政部農業技術課が主催し、令和5年度野生鳥獣被害対策研修に係る現地下見及び集落住民向け研修会が開催され参加しました。自治体職員は3年に一度くらいの頻度で職場が変わるため、専門的な知見をもった人が育ちにくいきらいがあります。そこで、自治体職員向けの研修の一環として、加えて当該地域の鳥獣被害対策を進めるための研修が12月18日に行われます。その下見として、6月に現地調査を行った松本市梓川地区の上野集落と上丸田集落が研修を受け入れてくれ実現しました。

 

今回の研修は、長岡市にある鳥獣被害対策の支援をしている株式会社「うぃるこむ」の山本麻希社長と下見をし夜は研修を行いました。下見に先立ち、上野、上丸田の集落の現状と猿の被害の状況の聞き取りを行い、その後、雨が降り始め寒さの中現場の下見を行いました。上野集落は10年ほど前に県の指導で電柵を張り、集落捕獲隊を組織し、定期的に見回りをするなど先進的な取り組みが行われています。隣接する上丸田では、販売農家が少なく、やはり10年ほど前に環境整備は行いましたが、その後手がつかず、サルの群れが生息する地域となり、毎日のように猿の被害にあっています。

 

夜7時から上野・上丸田の住民の皆さん60人ほどが参加して研修会が行われました。うぃるこむの山本社長から、「サル・イノシシの生態と被害対策」として90分の講義が行われました。

 

12月18日長野県農業技術課の県内鳥獣被害対策の担当者を集めて研修会が開催された。地元の上丸田、上野集落からもそれぞれ3人が参加し、猿の被害の実情を話してもらいながら総勢40人ほどで「集落環境調査」を行いました。

 

出発地の上丸田公民館の側にある神社の柱に明らかに動物のひっかき傷がありました。地元の方によれば「ハクビシン」ではないかとのことです。続いて、猿の被害が人家に及んでいる上丸田の集落内を調査。集落のあちこちに①カキやクリがある、②猿が潜みそうな竹藪がある、③追い払いができる若い人がいない、などの課題がありました。

 

続いて上野集落の環境調査です。上野では10年ほど前に県も入って対策を行ってきた集落です。鳥獣被害対策協議会で鹿柵を張ったり罠をしかけたりしています。加えて集落捕獲隊を組織し鹿柵の点検や罠の点検を行い、かかっている場合は猟友会に連絡をしています。猿や熊の通り道となっている河川にも電気が通る鎖を張り巡らし、完璧に思える対策をしていますが、①神社・仏閣の大木をつかって侵入してくる、②一部竹藪を通じて侵入してくる箇所があり、それは廃棄された果樹をめがけてきている、③構造上、鹿柵の支柱を伝って侵入してくる箇所がある、ことなどが課題として見えてきました。

 

その後、五つの班に分かれ、地図上に猿の生息区域、往来をする場所、誘引しているカキやクリの位置、空き家などをマーキング。

次に、①集落の特徴について意見を出し合う、②何が問題か出し合う、③そのうち最も問題であることについて対策を出し合うという方法で話し合いを行いました。

ウィルコムの山本さんから「住民の方が、いかに自分事として取り組めるのかが大事。県は市を、市は住民を支援して、集落単位で対策を進めていくようにする」などのお話がありました。しかし、県は3年ごとに人事異動があり、市は担当者が一人か二人、集落は高齢化で、そう簡単にはいかない実情があります。今後、上丸田地区に、誰が支援をしながら、どんな対策を、誰が行っていくのかは、これからの課題です。

 

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