リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ストリート・ミュージシャン

2004年12月13日 06時39分35秒 | 日記
バーゼルの市内には,他のヨーロッパの街と同様,沢山のストリートミュージシャンがいます。ストリートミュージシャンとか辻音楽師なんていうとたいそうかっこよくひびきますが,多くは物乞いに近い感じです。大して楽器も上手くないし,なんかうらさびしい感じがすることの方が多いです。(写真)
でも,時にはすごい人もいます。私が出会った中で一番凄腕だったのは,バンドネオン奏者で,それはもう,トッカータとフーガ(あのラソラ~で始まる,バッハの曲)はあるはアストリアス,ハンガリー舞曲2番,ヴィヴァルディの協奏曲はあるは,ピアソラまでありました。上手い人の手にかかれば,この楽器,自在に歌うことができる楽器で,鍵盤のついた楽器ではもっとも表現力が高いのではとすら感じさせました。なんていうと,チェンバロやオルガンの人に何か言われそうだけど・・・(笑)