ドイツ旅行2日目はドレスデンです。ライプチヒから特急で1時間くらいのところです。ここはバッハの同時代人のリュートの名人,S. L. Weissの職場があったところです。職場といっても事務机があったりしたところではなくて,ツヴィンガー宮殿というところですけどね。Nさんと昨夜の話のつづきなどをしているうちに,到着。駅から少し歩かなくてはいけないので,Nさんについていきました。駅のすぐ前はなんか大規模開発中って感じで工事現場そのものでした。しばらく歩いていくと,左の方になんか日本の一昔前の高層マンションがありましたが,旧共産党政権が作った集合住宅とのこと。その向かいには,超奇抜な壁面のショッピングセンターみたいなのがあって,これも東ドイツ時代のものらしいです。さらに歩いていくと,やっと古い建物が目に入るようになってきましたが,いくつかはまだ修復中,また戦争で破壊されたときのままのものも少し残っていました。でも何か急に昔の街って感じになってきました。さらに少し行くといよいよツヴィンガー宮殿です。ここも2年前の洪水でダメージを受けて,その関係かどうかわかりませんが,何カ所で工事をしていました。中庭に入ると,目の前がヴァイスの職場です。いやあ立派なものです。こんなすごいところで彼は働いていたんだ,ってしばし感嘆。建物の中の古典絵画のコレクションもすばらしく,堪能しました。宮殿をあとにして,いよいよ墓参り。実はどこに墓があるかははっきりわかっていないまま,ここに来たりしています。(笑)でもNさんに調べていただき,近くのカトリック教会の墓地らしいというところまではわかっていましたので,さっそくその教会に。中の売店のおばさんに聞いたら,2時までしかお墓のところにいけないそうで・・・うーん,残念!また今度来たときですね。もしここにないとすると,もうあとは探しようがないでしょうけど。教会をあとにして,そのあたりを散歩しましたが,なんか余計な標識や看板がなく,道路も昔風の石畳なので,ふとタイムスリップしたような錯覚がおきました。本当に落ち着いた古風な街ですね。いままで訪ねたヨーロッパの街で一番気に入りました。願わくば,戦争で破壊される前のドレスデンに来たかったですね。でもあと数年もすれば現在修復中のところも完成するでしょうから,そのときはまた一層魅力的なドレスデンになっているでしょう。