リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Zurich (1)

2005年02月06日 00時18分44秒 | 日記
今日はチューリヒに出かけて、ホピーのマスター・クラスを聴講に行きました。チューリヒの音楽学校のギター科が主催して行われる催しで、受講生はそこの学生です。昨年末いっしょに遊んでくれたドイツ在住のNさんと彼のネット友達でイギリス在住のIさんも聴講されるということで、日本人三人で聴きに行きました。NさんとIさんは昨日の「ただコン」(場所は同学校の小ホール)も聴くということで、一日早くチューリヒ入りをしていまして、私は朝早く(といっても9時過ぎですけど)彼らの滞在先ホテルで落ち合いました。
学校はホテルから徒歩10分ほどのところにあり、なかなか立派な建物でした。だいぶスコラとは違う。(笑)学生の受講曲はさすがにピアソラという人はいませんでした。メルツの二重奏が一組あった他は、全てヴァイス、バッハ、スカルラッティ、そしてなんとデュフォーという結構ギターにとっては大変な世界(なんじゃないかな)の曲で受講していました。でもこういった曲で受講するということは普段からもある程度はこの時代の曲をちゃんと弾いているということでしょうから、みなさんなかなか頼もしい!
聴講にはギター製作の関係の方も来ていらっしゃって、なんと13弦ギターを見ることが(それも何台も!)できました。またスプリングリバーブを応用したアタッチメントのデモありました。そのアタッチメントはギターのブリッジのそばにくっつけることによってなんとギターにリバーブがかかる、しかも電気はいらないという優れもの。でも何か際物系だな。13弦ギターもそれにはってある弦も異形そのものでしたね。レッスンは例によってソフトな物腰のホピーが発することばをみなさん一言も逃すまいという雰囲気でしたが、休憩時間になると異形の世界が際だっていました。ここのギターの先生、きっと新しい物大好きなんだ。(笑)