リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

クラファン

2023年08月08日 12時37分04秒 | 日々のこと
東京国立科学博物館が1億円を目標とする運営資金のクラウドファンディングを開始したとのニュースが入ってきました。昨日のお昼頃に聞いたのですが、もうすでに6千万くらい集まっているとのことでした。

夕方に同じニュースを聞きましたがそのときは8千万になっていて、速報がはいり目標の1億を突破したとのことでした。すごいことですね。さすが東京国立科学博物館(かはく)です。

世の中クラウドファンディング(クラファン)ばやり?みたいですが、でもよく考えてみると、継続的にクラファンで資金調達は難しいですよね。かはくにしても次はどうするのか。聞くところによると電気料金値上げもあり資金不足は慢性的なようです。かはくは有名どころだから上手くいったかもしれず、全国の博物館がみんなやりだしたら多分クラファンは成り立たなくなるのでは。

私もマクアケでデジタル・オーディオ・プレーヤー(DAP)をクラファンで購入しましたが、これは購入型のクラファンで少量生産の品を売り切るのには適しています。少量生産的に売り切るというのは例えばコンサートのチケットなんかもその類のモノでしょう。

ただモノの場合は本来のお値段よりは初期の段階購入では相当安く(私の場合は半額くらいでした)にしないと誰も買ってくれません。自分のコンサートで考えるといつも予算かつかつ(原価率はとても高い)ですからそれを半年前だからといって半額で売っていたのでは割に合いません。でも上手にやればいける可能性はあるかも知れません。

CD製作をクラファンで行う例も聞いたことがありますが、問題はこれを持続的に行えるかどうかです。持続的に行うには、少量生産のモ
ノを売り切るのと同じように、半年くらいに半額券を何枚、30%オフ券を何枚というような形でだすのも一案ですが、私が購入したDAPも割引率の低いものは全く売れていませんでした。

コンサートチケットも例えば4000円のものを半年前に1500円で売り切るというようなことで成り立つのか。少なくともかはくみたいに寄付に対して返礼品を用意するという形ではあまり継続性はないと言える(さすがにもう一回CD製作するのでクラファンでは新鮮味もないので資金は集まらないでしょう)ので、売り切り型なら活路はあるかも知れません。