2月のコンサートで新しいAttiorbatoを使ってスカルラッティのソナタK. 380を演奏する予定ですが、1コース10フレットの音が11フレット(木の張りフレット)に少し当たるみたいなので、フレットを交換してみました。
矢印の部分ですね。
リュートは9フレットまで巻きフレットというケースが多いのですが、新しい楽器は10フレットまで巻きフレットです。以前使っていた同じマテオ・セラスモデルのAttiorbatoは巻きは9フレットまででした。
ラースがここに0.72mmという結構細めのガットを巻いてきたので、1コース10フレットの音(f)をフォルテで出すと11フレットに少し当たってしまうのです。
でもここだけ太いのを巻いたら今度は9フレットがびびってしまいます。ということで10以下も全部巻き直しをすることにしました。1コースに1.28mmという妙に太いのを巻いていましたので、ここも1.20mmに交換しました。ここから順に細くしていく訳ですが10フレットには0.80mmを巻きましたところ音はびびらなくなりました。件の箇所は思い切り音を出したいところなので、これで忌憚なく強い音を出せます。
ちなみにこの曲は13フレット(タブの文字だと O になります)を使います。クラシック・ギターだとこのくらいのポジションはなんでもないところでしょうけど、リュートだと弦幅が広くなるわ、ボディが干渉して左手が押さえにくくなるわでなかなか大変な箇所です。新しい楽器では、シングル仕様で弦幅が多少は狭いし、ボディも少し小さめなので多少は楽ですが、弾きにくい箇所であるには違いありません。
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