木更津へ

2020年02月26日 | 

ホテルに戻って、明日は房総にでも行こうかと。

ホテルの予約は昨年のうちに済ませていたから、2日目は横浜のみなとみらいに取ってあった。横浜から鎌倉あたりと漠然と考えていたけれど、

何か避けたいコースになってきてしまったよう。

とりあえず朝本屋さんが開くのを待って、旅雑誌を購入。

要らないのね、この厚さ。必要だったのはたった1ページだけ。

手軽に東京駅から出ているバスで木更津を目的地に設定。1時間でいけるところがいい。

花を愛でるにはさらに房総半島の南までいかねばならないが、ピンポイントで行かねば、いかに房総とはいえお花には出会えまい。

いいのよ、知らない街をブラブラすればね。

木更津駅前で下車。手前の停車場は工場団地と住宅団地だった。まだまだガラガラしている。

木更津・君津という地名がやたらに懐かしい。昭和50年代にどれだけこの地に唐松の杭を運んだことか。

埋立したのだろうな。東京湾はどこもそうだったから。

千葉の市町村の地名に詳しいのは構造改善事業用の木材を津々浦々に納入したから。

だから千葉だけはすぐ場所が思い浮かぶ。

下車してお昼の場所を探すが、日曜日で駅前の商店街もほぼお休み。

旅雑誌に載っていたお店がバスの中から見えたので、迷うことなくそのお店へ。だって本当にお店開いてないのだもの。

海鮮丼に名物の浅利のかき揚と小柱のかき揚を頼んだら、でっかいかき揚がでてきてびっくり。盛り合わせだと思ったら、さらに一皿届いてさらにびっくり。

天つゆだけでは飽きるでしょうからと、天丼用のつけ汁も付けてくれたけど、とても食べ切れるボリュウムではないことはたしか(笑)

海鮮丼のおさしみをおつまみにして、ごはんはかき揚丼にしたけれど、どだい無理。若くはないわ胃袋も。

朝食でホテルのパンに目覚めてしまった私。バターたっぷりのパンを欲喰きしたのがいけないのかも。

お隣の席の会話が否応なしに聞こえます。

聞き流しているつもりが、えー、こんなところでそんなお話してもいいのになり、30分足らずで私はこのローカルな地方の通になれたみたい・・・ある面でね。

最後に、この秋結婚する息子さんのお相手のお話が聞えてきた時には、思わずその方の顔を見てしまいましたよ。

だってお相手はどなたでも知っているかなり知名度が高いファミリーの方だったから。

 

お腹ごなしに「中の島大橋」に向けて出発。

いろんな花が咲いていて、佐久の4月のような陽気。

この赤い大橋から富士山も望めるけれど、実際何のために作ったのでしょうね。

名所を作るため?

でも一応登ってみましたよ。

そして下で釣りをしているおじさんに「見学させてください」とお願いしました。

ちょうど竿を立てられ始めたところです。

その準備の様子もめずらしかったので、まさに見学です。

都内からたびたびこられているようです。

それから1時間半・・・・・釣りのお話もでしたが、私と夫、この方の人生の来し方を聞いてしまいました。

いやはや波乱万丈でした。

年齢もいくつも変わりません。

今のお仕事から始まって幼い時のご苦労。並のお話ではありません。

最後に退職前のお仕事に至っては、普通の人では知る事のできない世界でした。

根ほり葉ほりお聞きしたわけではありません。

その方が話してくださったのです・・・・私聞き名人ですかね。

その中身ここに書くことは出来ませんが、小説にもできそうでした。

海風に当たりながら、5本の竿の鈴もなることがないままの濃い1時間半でした。

夕方になれば釣れるのですが、今は餌の匂いを撒いているところのようです。

同じような釣り人が何人もそうしていましたが、どなたの竿も静かでした。

帰りは電車で横浜に向かいました。

続きはまた。

依田 美恵子  

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