昨日、ある先生と食育の話になりました。うちの学部は「食・農・環境」がキーワードですから、食育というのは非常に重要なテーマです。が、今日は単に「一生活者」として思っていることを書いてみたいと思います。
私は小さい頃、喘息がひどくてとても食の細い子どもでした。おいしいもの・できたてのものしか食べないし、魚はほとんど食べず、鍋物も肉しか食べない、お菓子類も好きな物がなければ食べないという感じでした。母親が栄養士で、お料理が得意だったため、日々おいしい物を作ってくれたので、それで生きていたわけです(給食はほとんど食べられませんでした)。
その後、中学生になり、成長期になって、俄然食べるようになりました。その頃もまだ好き嫌いはありましたが、でも量は食べるようになっていました。しかし、このころの私は「夏みかんは好きだけど、お母さんが向いてくれたら食べる。だれも向いてくれないなら食べない」式で、大変ななまけものでした。当然、食事の支度をしたことなどありません。適当に手伝う程度で、それもたいしたことはしていませんでした。
大学生になり、一人暮らしを始めた私が考えたのは、「よーし、これでもう魚は食べないぞ」とか「イチゴを一パック全部一人で食べるんだ~」というようなことで、実際、2年間一切魚介類を食べませんでした。
ところが、一人暮らし3年目になって、いよいよ体が「緑黄色野菜を食べなさいよ~」とか「魚が必要だ~」と言い始め、その体の声に従ってようやく「きちんと食べる」ということに目覚めたのでした。
ただ、子どもの頃からおいしいものを食べて育っていたので、おいしい物を食べるということに対する欲求はすごく強いんです。そう言う経緯があって、結局、19の時から現在まで、お昼はお弁当持参、朝もしっかり食べて、という私の食生活ができあがってきたのです。ただ、子どもを育てながら仕事もして、という現在の私の生活は、学生時代の忙しさの比ではありません。それでもなお、「きちんと食べる」ことを維持できているのは、おいしい物を食べたいという欲求だけでなく、毎食ちょっとした工夫で食品数を増やす、手間を省く、時間短縮をはかる、というようなことができているからなんです。
そのためにどうすればいいか、というと、結局急がば回れ、なんですが、近視眼的に今日、今の食事を考えていてはだめなんです。今週の自分の仕事、家族の予定などをちゃんと前の週にいったん考えないといけません。何十分も考えなくてもいいんです。ざくっと考えて、「きちんと食べる」ための手を打っておく。
勉強や仕事も大事ですが、体がだめになったら、なんにもできません。効率的に働こうと思っても、体が元気でなければ動けません。体は資本です。その体を作っているのは自分が「食べたもの」以外にはありえません。
今日、今、立ち止まって、来週の「食」を考える。
それが忙しい今の世の中でばりばり生きていくために大事なことです。
もっと勉強したい、仕事をがんばりたい、楽しいこともたくさんしたい、と思っている人こそ、「食べること」を大事にしなければならないんです。
私は小さい頃、喘息がひどくてとても食の細い子どもでした。おいしいもの・できたてのものしか食べないし、魚はほとんど食べず、鍋物も肉しか食べない、お菓子類も好きな物がなければ食べないという感じでした。母親が栄養士で、お料理が得意だったため、日々おいしい物を作ってくれたので、それで生きていたわけです(給食はほとんど食べられませんでした)。
その後、中学生になり、成長期になって、俄然食べるようになりました。その頃もまだ好き嫌いはありましたが、でも量は食べるようになっていました。しかし、このころの私は「夏みかんは好きだけど、お母さんが向いてくれたら食べる。だれも向いてくれないなら食べない」式で、大変ななまけものでした。当然、食事の支度をしたことなどありません。適当に手伝う程度で、それもたいしたことはしていませんでした。
大学生になり、一人暮らしを始めた私が考えたのは、「よーし、これでもう魚は食べないぞ」とか「イチゴを一パック全部一人で食べるんだ~」というようなことで、実際、2年間一切魚介類を食べませんでした。
ところが、一人暮らし3年目になって、いよいよ体が「緑黄色野菜を食べなさいよ~」とか「魚が必要だ~」と言い始め、その体の声に従ってようやく「きちんと食べる」ということに目覚めたのでした。
ただ、子どもの頃からおいしいものを食べて育っていたので、おいしい物を食べるということに対する欲求はすごく強いんです。そう言う経緯があって、結局、19の時から現在まで、お昼はお弁当持参、朝もしっかり食べて、という私の食生活ができあがってきたのです。ただ、子どもを育てながら仕事もして、という現在の私の生活は、学生時代の忙しさの比ではありません。それでもなお、「きちんと食べる」ことを維持できているのは、おいしい物を食べたいという欲求だけでなく、毎食ちょっとした工夫で食品数を増やす、手間を省く、時間短縮をはかる、というようなことができているからなんです。
そのためにどうすればいいか、というと、結局急がば回れ、なんですが、近視眼的に今日、今の食事を考えていてはだめなんです。今週の自分の仕事、家族の予定などをちゃんと前の週にいったん考えないといけません。何十分も考えなくてもいいんです。ざくっと考えて、「きちんと食べる」ための手を打っておく。
勉強や仕事も大事ですが、体がだめになったら、なんにもできません。効率的に働こうと思っても、体が元気でなければ動けません。体は資本です。その体を作っているのは自分が「食べたもの」以外にはありえません。
今日、今、立ち止まって、来週の「食」を考える。
それが忙しい今の世の中でばりばり生きていくために大事なことです。
もっと勉強したい、仕事をがんばりたい、楽しいこともたくさんしたい、と思っている人こそ、「食べること」を大事にしなければならないんです。