GW明けに食品科学工学会の学会抄録登録〆切があります。私は今まで、食品関係の学会で発表したことがないのですが、昨年の免疫学会での発表に、たくさんの食品関係企業の方が質問にみえたので、今回食品科学工学会に演題を出してみることにしました。
私がアメリカの農務省の研究所にいたとき、私の所属ラボは「栄養研究所」という名前で、栄養と免疫というテーマに取り組んでいる研究者が周りにたくさんいました。その頃は、お手伝い程度である種の元素が足りない時に免疫関連因子がどのように変化するか、というような仕事もしていました。
日本に帰ってきてから、学部の中に食品関係の先生が多いということもあり、ルチンというそばに多く含まれるフラボノイドをマウスに投与したらどうだろうか?という実験を始めました。培養細胞などでは2型サイトカインを抑制するという指摘もありましたが、実際に生体に投与した実験はこれまでなかったのです。
最終的にはアレルギーの疾患モデルや、寄生虫による2型免疫応答の誘導をしたマウスを使って実験したいと思っていますが、ノーマルマウスでもインターロイキン13というサイトカインを抑制するという結果を得ました。今はまだここには書けませんが、このルチンが「抗酸化物質」であるということからさらに発展させたアイデアが浮かび、今後はそちらにシフトしていこうと思っています。が、その前に、この実験をまとめ、学会で発表しようというわけです。
食品関係の学会は初めてなので、自分の発表だけでなく、異分野の研究発表を聞くのがとても楽しみです。たぶんちんぷんかんぷんなところもあるでしょうが、新しいアイデアのきっかけになるに違いないと思います。そういうわけで、GWの谷間でしたが、朝からパソコンに釘付けで抄録を書いていました。
学生への注)
学会発表というのは、実際の発表の数ヶ月前に、演題をエントリーします。発表内容を800字程度にまとめて応募します。審査があり、選ばれると発表できます。口頭で発表する場合と、ポスター発表の場合があります。口頭で発表する場合はせいぜい10分程度なので、発表内容をできる限りコンパクトにわかりやすくまとめる必要があります。学会に参加する人たちは、抄録を見て興味のあるセッションに参加することになります。たくさんの演題があると、なかなか全部抄録を読んでもらえません。したがって、タイトルがとても重要です。学部学生でも機会があれば、学会発表に積極的に取り組んで欲しいです。
私がアメリカの農務省の研究所にいたとき、私の所属ラボは「栄養研究所」という名前で、栄養と免疫というテーマに取り組んでいる研究者が周りにたくさんいました。その頃は、お手伝い程度である種の元素が足りない時に免疫関連因子がどのように変化するか、というような仕事もしていました。
日本に帰ってきてから、学部の中に食品関係の先生が多いということもあり、ルチンというそばに多く含まれるフラボノイドをマウスに投与したらどうだろうか?という実験を始めました。培養細胞などでは2型サイトカインを抑制するという指摘もありましたが、実際に生体に投与した実験はこれまでなかったのです。
最終的にはアレルギーの疾患モデルや、寄生虫による2型免疫応答の誘導をしたマウスを使って実験したいと思っていますが、ノーマルマウスでもインターロイキン13というサイトカインを抑制するという結果を得ました。今はまだここには書けませんが、このルチンが「抗酸化物質」であるということからさらに発展させたアイデアが浮かび、今後はそちらにシフトしていこうと思っています。が、その前に、この実験をまとめ、学会で発表しようというわけです。
食品関係の学会は初めてなので、自分の発表だけでなく、異分野の研究発表を聞くのがとても楽しみです。たぶんちんぷんかんぷんなところもあるでしょうが、新しいアイデアのきっかけになるに違いないと思います。そういうわけで、GWの谷間でしたが、朝からパソコンに釘付けで抄録を書いていました。
学生への注)
学会発表というのは、実際の発表の数ヶ月前に、演題をエントリーします。発表内容を800字程度にまとめて応募します。審査があり、選ばれると発表できます。口頭で発表する場合と、ポスター発表の場合があります。口頭で発表する場合はせいぜい10分程度なので、発表内容をできる限りコンパクトにわかりやすくまとめる必要があります。学会に参加する人たちは、抄録を見て興味のあるセッションに参加することになります。たくさんの演題があると、なかなか全部抄録を読んでもらえません。したがって、タイトルがとても重要です。学部学生でも機会があれば、学会発表に積極的に取り組んで欲しいです。