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今日が自分の最後の日だとしたら

2008年06月26日 | その他もろもろ
この間Steve Jobsのスピーチの話を書きましたが、その中にこういう話が出てきます。「朝、鏡を見て自分に問いかけてみる。もし今日が自分にとっての最後の日であったら、今日の予定は自分がやりたいことだろうか?その答えがNoで、しかもNoが何日も何日も続くようであれば、その時は自分の行動、自分の生活を見直すべき時だ。」続けて聞いている「モリー先生との火曜日」にも死の直前になって自分にとって真に大切なことは何か?と考える話が出てきますので、つい私ならどうだろうか?と車の中で考えました。

私の今日の予定は朝ふたつ連続で講義でした。一限が2年生の動物機能形態学。2限が1年生の動物生産概論(オムニバス講義で、今日が私の初日、全部で3回。)。そのあと、1時から研究室のゼミで、その後はとなりの研究室のFくんにLCMサンプルからのRNAの抽出を教える(一緒にやる)ことになっていました。それが終わったら、来週の4年生の動物衛生学の準備をしようと思い、手帳にそう書いていました。

で、もし今日が私の最後の日であっても、私は午前の講義はやりたいなあと思いました。特に1年生に一度も講義をしないまま死ぬのはいやだなあと思いました。それから、2年生にも今日は血液の話をすることになっていました。これも絶対話しておきたいと思いました。午後のゼミは、今日一つの区切りがつく予定でした。4年生にもこれが最後ならどうしてもゼミをやっておきたいと思いました。その次のF君の実験。これが自分だけの実験なら、私はやめておこうと思いました。次ができないのですから、やる必要はありません。でも、Fくんにこれを教えられるのは私にしかできないことで、だからやっておきたいと思いました。その後の講義の準備、これはやらなくていいです。

こうやって考えてみると、私は次の誰かにつながる仕事はしておきたいのだとはっきりわかりました。最近、講義の準備や学生のケアのために膨大な時間が費やされており、休む暇のない日々を送っていましたが、それは間違っていないのだと思いました。考えてみれば、たった一コマの講義でも、80人が聞いてくれて、今日、あの80人の頭の中には、何かこれまでと違うものが生まれたはずです。そういう講義をしているつもりです。それであれば、たった一人の私が持ってたものが、80人に分け与えられたのですから、これはすごく生産的だと言えますよね。

ただ、忙しすぎて体調に影響している部分もややあり、それについてはそろそろうやむやにせず、改善するようにしていかなくては、と思っているところです。
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