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精神と物質ー分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか

2008年02月12日 | レビュー
ちょっと古い本です。1990年初版。

精神と物質 利根川進、立花隆

わたしは図書館で借りましたが、アマゾンで見たら今は文庫で手にはいるようですね。利根川さんがノーベル賞をとったやや後に出された本なのですが、分子生物学の進歩が早いので、まるでずいぶん昔の話を聞いているようです。しかしそういう技術のまだ足りない時代に、よくここまで遺伝子を解析されたものだととにかくびっくりします。

前にもこのブログに書いていますが、科学者の思考の軌跡を知るというのは本当におもしろいです。自分にはとてもまねできませんが、それでも、私ももっと頑張ろう、頑張らなくては、という気持ちがわき起こってきます。

私は立花さんの解説はろくに読みませんでしたが、この解説をきちんと読めば、学生さんにも分子生物学の理解が深まると思います。なにせ図書館にありますから、ぜひ一度手に取ってみてください。

利根川さんも「サイエンスよりおもしろいものが他にあるか」と言ってます。私も同感です。

ところで、あまりにも忙しくてしばらくブログを書けませんでした。この間、大阪に出張に行ったり、古い知人に会ったりしておもしろい話はいろいろと仕込んできました。また明日からぼちぼち書くことにします。

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基礎演習、動物園見学

2008年02月06日 | ゼミ
  

今日は1年生のゼミ生を連れて八木山動物園に見学に出かけました。飼育係さんの説明を聞いて園内を見学したり、ぞうの訓練を見せて頂いたり。大変充実した時間となりました。お世話になった動物園の皆様に御礼申し上げます。

しかしぞうの訓練(馴致)というのは、想像を超える大変なお仕事だなと思いました。ひたすらねばり強く。根気よく。同じ事を何度も。これを毎日されていると伺ってびっくりしました。回れ、足をあげる、鼻を上げる、寝ころぶ、などの指示にしたがってぞうが動くのですが、よくぞここまで訓練されたものだと本当に感心しました。八木山動物園に行かれたら、ぜひ午後はアフリカゾウ舎へ。ガラスの外から見学できます。

写真は赤ちゃんがかわいらしいアビシニアコロブスとレッサーパンダ。寒い時期ですが、動物たちは元気です。

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アメリカからのe-mail

2008年02月05日 | アメリカ生活
今日は珍しく三つ続けてアメリカからe-mailが届きました。ボスと、元同僚と、友人から。3人ともアメリカの大学で研究に携わっている面々です。メールの中身はいずれも大変うれしいニュースばかりで、朝からHappyになりました。

ボスのメールは私の書いている論文についてと新しい実験について。元同僚は新しいポジションにアプライしており、先方からいい返事をもらえているとのことで、私にreferenceを頼みたいという依頼。最後の友人(日本人)も、やはり新しいポジションにアプライ中で、インタビューに呼ばれたので一時帰国するから、東京で会おうという知らせでした。

私もがんばるぞ~~~と力が沸いてきました。
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生理学の試験、最終成績

2008年02月04日 | 大学でのひとこま
昨日の午後いっぱいかかって動物機能生理学の定期試験の採点をし、研究室のドアの前に成績を張り出しました。今回の試験はとてもよくできた人もいて、全体的によく勉強したなという印象でしたが、残念ながら数人にはこのままでは単位を出せない結果となりました。

私の講義ではパワーポイントで要点を説明する以外に、参考となる資料も配っています。また、項目ごとに最新の参考書を紹介してきました。私は、授業で習ったことを掘り下げて参考書等で勉強し、自分の中で十分に消化して知識を身につけるということを期待しています。

今回の試験では、最初の問いを穴埋めにしました。16問ありましたが、この項目の中にひとつ、資料を隅々まできちんと読んでなければ正解できないだろう問題を入れていました。案の定、いつも成績のよい人でもみなこれを間違えていました。ですが、たった一人、全問正解の人がいました。この一問だけで、この人がきちんと勉強してきたことがわかりました。

論述式の問いに対しては、これでもかこれでもかと細かい部分まできちんと書く。ここまで書かなきゃいけないの?と思うくらい書き込んでください。「尿のでき方」で「糸球体でろ過、尿細管で再吸収」とこれだけ書いても確かに何点かはあげられますが、もっと知ってることがあるでしょう。それから、「ろ過」されるのはなんですか。血液ですよね。それを書いていない人が大勢いました。論理的な文章になっているか、提出する前によく確認してください。あともうひとつ。上に書いたことをまげて捉えてたくさん書けばよいとばかりに関係ないことをたくさん書いたり、まったくのでたらめをとうとうと書く人がいますが、私の場合はそれは一切採点しません。

前に大学の単位を落とすという記事にも書きましたが、安易に点数を甘くしてもらって単位をそろえるより、一度落としてきちんと勉強したほうがいい場合もあります。不合格になった人も、優をとりそこねて悔しかった人も、今日の思いを忘れず、真剣に勉強してください。
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光ファイバーで快適インターネット

2008年02月02日 | 日々の暮らしを楽しく
自宅のネット環境を光に変えました。

家族間のIPフォンなどの関係でいじるつもりは全然なかったのですが、やや料金が高いと感じていたこと、ネットの速度が遅いと考えていたことから、セールスの電話がかかってきたのを幸いに、まずは現状把握をきちんとしようと、契約内容の確認や実際どこにどのくらい電話しているかなどを調べました。そうしたら、やはり変更したほうが快適になりそうだということがわかって、切り替えたわけです。

昨日から新システムになりましたが、本当に速い。快適です。

私は英語OSを使っているので、国内のプロバイダのいわゆる「サポート」を受けられないのですが、設定用のCDもきちんと動きましたので、手動で設定するつもりでいましたが問題なく自動設定できました。以前のプロバイダでは、CDを入れたら最初の画面でもうだめで、それ以上進まなかったので覚悟していたのですが、技術の進歩でしょうか、たった3年のことですが。

ところで具体的に言うとこのシステム、NTTのBフレッツなんですが、代理店の電話がしつこくかかってきたのが切り替えのきっかけになりました。最初の電話で「今の契約の確認をして、新しいシステムの確認もして、比較してからでないと決められないわ」みたいなことを言ったら、「確認はおすみになりましたか」と2回ほどかかってきて、「へえ~」とびっくりし、重い腰を上げたのです。

インターネットで調べると、この代理店は「しつこい勧誘」で悪名が高いようでした。しかし私に対応してくれた人はしつこいのはしつこいけど、とても丁寧で、粘り強く利点を説明してくれました。結果的に、私はこの「しつこい勧誘」のおかげで快適な環境を手に入れたわけです。

私はいつも他人の評価は評判をうのみにしない、自分で見て話してみて考える、を信条にしていますが、今回もこれは正解でした。世の中的には「しつこくてうざい」というような評判でしたが、わたしから見ればいやなら契約しなければいいだけのことですし、いろいろ調べて提案してくれたこの代理店にはよい評価をつけたいです。

まえにも書きましたが、外圧というのはけっこう有効なもの。自分だけでは動くきっかけがないときに、自分を変えるチャンスにもなります。そういう意味で、今回は大変よかったと思っています。

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