亡父が美術館巡りが好きだった関係で、私は小さいころからよく美術館に連れられていった。これまで多くの名品を見てきた。自分でも油絵や水彩画を描いていた。
しかし、私には未だに絵画の良さが分からないことを白状しておこう。
まず値段の付け方が分からない。私が良いと思う作品が意外に安かったり、その逆も多い。
良いと思っても、その作品を欲しいとは思わない。複製で十分だと思ってしまう。
私の診療所に飾ってある版画は、いずれも安物である。でも、私には美術館に飾ってある名品との差が分からない。
素人でほんとに絵画の良し悪しが分かる人は、わが国にどれだけいるのだろう。小さいころから絵画に親しんできた私がこのていたらくなのだから、ほんとに絵画が分かる素人は、そんなに大勢はいないのではないか。
大家が良いと言うから、それに倣って良いと言っている素人がほとんどなのではなかろうか。
しかし、私には未だに絵画の良さが分からないことを白状しておこう。
まず値段の付け方が分からない。私が良いと思う作品が意外に安かったり、その逆も多い。
良いと思っても、その作品を欲しいとは思わない。複製で十分だと思ってしまう。
私の診療所に飾ってある版画は、いずれも安物である。でも、私には美術館に飾ってある名品との差が分からない。
素人でほんとに絵画の良し悪しが分かる人は、わが国にどれだけいるのだろう。小さいころから絵画に親しんできた私がこのていたらくなのだから、ほんとに絵画が分かる素人は、そんなに大勢はいないのではないか。
大家が良いと言うから、それに倣って良いと言っている素人がほとんどなのではなかろうか。