院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

児童虐待と児童相談所

2006-10-26 13:23:05 | Weblog
 児童相談所とは元来、子供のことで悩みをもった親が相談に行くところである。だから、児童相談所は親の味方であり続けてきた。職員もそのような姿勢に慣れていた。

 ところが、児童虐待の問題がクローズアップされると、虐待への対応がなぜか児童相談所に任された。誰が何を勘違いしたのだろう。

 今、児童相談所は困っているだろう。だって、これまで親の「味方」をしてきたのに、今度は親の「敵」になれと命じられたのだから。相談所の職員の混乱振りは想像に難くない。

 これでは弁護士に検事の役をもやれというのに等しい。もともと児童虐待の問題を相談所に振ったことに無理があったのだ。虐待死が起こって怠慢だとなじられる相談所が気の毒である。

 児童虐待の問題は、警察にそのような部署を設けて対応すべきなのである。児童相談所を早くもとの役割に戻してあげてほしい。