院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

寄生虫

2007-04-09 13:29:45 | Weblog
 再三にわたり昭和30年代の話で申し訳ない。

 当時、小学校のクラスの子のうち数人は寄生虫をもっていた。

 回虫やギョウ虫である。学校ぐるみで虫下し(確かサントニンという名称だった)を飲んで、それらの駆逐に励んだ。あの頃はアトピー性皮膚炎というのはなかった。

 寄生虫を撲滅してしまったので、人間の免疫系に異変が生じ、アトピー性皮膚炎が増加したのだという説が、最近になって出てきた。

 生態系という観点から見れば、寄生虫は悪行ばかりしていたわけではなく、免疫系を正常に維持するための「益虫」としての側面もあった・・と考えられなくもない。

 ただ、子供の私には寄生虫は気持ちが悪かった。ひそかに思いを寄せていた女の子が寄生虫をもっていたので、複雑な気持ちになった。

 当時はクラスで集団で検便をやった。大便を持ち寄るのは男の私でも恥ずかしかった。

 集団検便というのは、今でも小学校でやっているのだろうか?そんなことをすれば、学校にどなりこんでくる親が出てくるような気もするが・・・。