鯖の缶詰のように中身が安い缶詰は、容器の金属の量をなるべく節約しなくてはならない。
そこで、缶詰の金属が最も少なく、かつ容積を最大にするにはどうしたらよいか?という問題が生じてくる。
答えは、缶詰の直径と高さが同じときが、最も容積が大きい。つまり缶詰を真横から見ると、ちょうど正方形になるという美しい法則が現れてくる。(鯖以外でも安い缶詰はみな同じ恰好をしている)。
証明は簡単である。
[証明]
缶の半径をr、高さをh、容積を1000、表面積をSとする。
1000=π(rの2乗)h・・・・(1)
である。また・・・
S=2π(rの2乗)+2πrh・・・(2)
である。容積が1000でSが最小となるようなケースを求めるのがこの問題である。
(1)より・・・
h=1000/π(rの2乗)・・・・(3)
これを(2)に代入すると・・・
S=2π(rの2乗)+2000/r ただしr>0
この式の増減を調べるためにSで微分すると・・・
dS/dr=4πr-2000/(rの2乗)={4π/(rの2乗)}×(rの3乗-2000/π)
となって、dS/dr=0(つまりSが最小)となるのはr=10/{2πの(1/3)乗}
のときに限る。
ところで(3)を変形させると、h={1000/π(rの3乗)}×r=20/{2πの(1/3)乗}であるから、2r=hである。
証明終わり
ちなみに缶詰の形を円筒にこだわらなければ、表面積が最小で最大の容積をもつ形状は「球」である。こちらのほうは格段に証明が難しいと思う。
そこで、缶詰の金属が最も少なく、かつ容積を最大にするにはどうしたらよいか?という問題が生じてくる。
答えは、缶詰の直径と高さが同じときが、最も容積が大きい。つまり缶詰を真横から見ると、ちょうど正方形になるという美しい法則が現れてくる。(鯖以外でも安い缶詰はみな同じ恰好をしている)。
証明は簡単である。
[証明]
缶の半径をr、高さをh、容積を1000、表面積をSとする。
1000=π(rの2乗)h・・・・(1)
である。また・・・
S=2π(rの2乗)+2πrh・・・(2)
である。容積が1000でSが最小となるようなケースを求めるのがこの問題である。
(1)より・・・
h=1000/π(rの2乗)・・・・(3)
これを(2)に代入すると・・・
S=2π(rの2乗)+2000/r ただしr>0
この式の増減を調べるためにSで微分すると・・・
dS/dr=4πr-2000/(rの2乗)={4π/(rの2乗)}×(rの3乗-2000/π)
となって、dS/dr=0(つまりSが最小)となるのはr=10/{2πの(1/3)乗}
のときに限る。
ところで(3)を変形させると、h={1000/π(rの3乗)}×r=20/{2πの(1/3)乗}であるから、2r=hである。
証明終わり
ちなみに缶詰の形を円筒にこだわらなければ、表面積が最小で最大の容積をもつ形状は「球」である。こちらのほうは格段に証明が難しいと思う。