院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

デルモンテのトマトジュース

2007-04-22 16:09:30 | Weblog
 私が幼少のころ、どういう経路でうちに来たのかは分からないが、うちに1リットルほどの大きなトマトジュースの缶詰があった。

 当時、トマトと言えば今のような甘いものではなく、嫌いな人は絶対に食べられない野菜だった。

 それが「ジュース」と書いてある。家中の者が怪訝に思った。

 あるとき父が思い切って「開けてみよう」と言い出した。仮にも「ジュース」である。全員がオレンジジュースのような甘いものを想像していた。

 飲んでみて驚いた。「何?これ」というのが当時の家族の反応。

 甘くもなんともないではないか。しかも、血液のような色でどろっとしている。ちょっと飲んだだけで捨ててしまった。

 今でこそ、わが国でトマトジュースは当たり前の品物であるけれども、当時はそんなものだった。

 そのトマトジュースはデルモンテの製品だった。デルモンテのトマトジュースは50年近く前からあったのである。