幼稚園のころバザーというのが園であった。みんなが品物を持ち寄って、お互いに売るのである。
私は食べ物の出店が好きだった。あんみつやアイスクリームが市価の半額である。どういう大人がこんなに楽しい会を考えたのだろうと思った。こいうこと考え付く大人は天才だと思った。
年がいくとバザーはさほど面白くなくなった。
興味の中心は町の祭りに移っていった。だが、そこにはテキヤが大勢来て、あこぎな商売をするので、やがてそれもイヤになってしまった。
この歳になって、いちばん面白いのは、名もない地方の朝市である。
私は食べ物の出店が好きだった。あんみつやアイスクリームが市価の半額である。どういう大人がこんなに楽しい会を考えたのだろうと思った。こいうこと考え付く大人は天才だと思った。
年がいくとバザーはさほど面白くなくなった。
興味の中心は町の祭りに移っていった。だが、そこにはテキヤが大勢来て、あこぎな商売をするので、やがてそれもイヤになってしまった。
この歳になって、いちばん面白いのは、名もない地方の朝市である。