院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

民主主義が自らを輸出したがるのはなぜか?

2008-05-26 04:55:34 | Weblog
 民主主義が自らを輸出しようとするのはなぜか?

 しかも、世界にあまねくではなく、一部に輸出しようとするのはなぜか?

 世界に独裁国はごまんとある。共産主義国もある。軍事政権もある。

 チャーチルは「民主主義は最低の方法である。でも、それに変わる方法がない」と言っている。

 アメリカはアラブの王室支配を非難しない。つまり、それらの国々には民主主義を輸出しようとしない。これは、また一段上の疑問である。今回はこれについては述べない。

 とりあえず、わが国は民主化をしようとしている国々を応援する。それは、なぜか?

 たぶん、独裁は効率が良すぎるからだろう。民主主義の効率と言ったらひどいものである。選挙に多大の金を使う。投票するのは、必ずしも賢明とは言えない庶民である。だから、劇場選挙になる。議会は討論に膨大な労力を使い、時間もかかる。

 あまりに効率が悪い。そんなところへもってきて、独裁国に効率よく政治をやってもらっては、民主主義国は太刀打ちできなくなる。

 だから、独裁国を自分たちとおなじように非効率にさせるために、民主主義は自らを輸出しようとしているのではないか?

 これは、あまりに被害妄想的な考え方だろうか?