院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ジェネリック医薬品奨励政策

2008-05-17 08:24:11 | Weblog
 私はジェネリック医薬品を使用するのに少し抵抗がある。

 ジェネリック医薬品は精密な効果判定を受けていないし、そもそも特許切れの商品で商売するなんて、ずるい感じがする。

 厚労省はジェネリック医薬品を使用させる方向へ舵を大幅に切った。そのため、ジェネリック医薬品会社の株を買った人が多い。これからジェネリック医薬品が沢山売れ始め、ジェネリック医薬品会社の株が上がると読んでの「買い」だろう。

 だが、その判断は正しいのかどうか、私は疑問に思っている。

 ジェネリック医薬品の本場は、実はインドである。わが国がジェネリック医薬品を奨励するようになった機会を見逃すはすはない。インドのジェネリック医薬品は、わが国のそれよりもさらに安い。

 医療費節減のためにジェネリック医薬品を使用するなら、誰でもインド製を使用するようになるだろう。

 だから将来、わが国のジェネリック医薬品業界は発展できない。すべてインド製になるだけの話である。

 今回の措置で、わが国のジェネリック医薬品会社の株を買った人は、上がった時にすぐに手放さなければ、大損をこうむるだろう。