院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

 同人雑誌

2008-05-15 08:41:16 | Weblog
 高校生の頃、高校の文芸部の雑誌に馴染めなかった。恋愛小説が多く、何となく甘っちょろいのである。

 T君も同じことを考えていた。そこで2人で語らって、総合雑誌を創刊することにした。でも、お金がない。しかたなく、ガリ版印刷で自作した。

 それでも、新しい雑誌を創刊するというのは、2人にとって心ときめくことだった。印刷はT君と2人でやった。原稿も結構集まった。小説、エッセイ、短歌、詩などだった。印刷はT君と踊りながらやった。ほんとうに踊るほど楽しかったのである。

 一部50円。多いときには100部ほど売れたか?高校の図書館にも寄付した。反響もあった。猥褻な記述にかんしては、教師が「あまり、やり過ぎないように」とやんわりと助言をくれた。

 その同人誌は3巻まで出して、私たちは卒業を迎えた。私はご存じのとおり、いま開業医をやっている。

 秀才だったT君は東大から有名コンピュータ会社に入って、今、取締役にまで出世している。同窓会でときどき会って、旧交を暖めている。