院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

季語・五月闇(さつきやみ)

2012-06-24 10:46:30 | 俳句
 五月闇とは今時分の季語である。梅雨の暗い天候をさす。必ずしも夜とはかぎらない。

 五月雨(さみだれ)とは、梅雨の雨のことであって、五月の雨ではない。俳句では旧暦を用いるから、このようなことが起こる。良し悪しは別にして・・。

 五月闇と言えば、俳句を趣味としている人には一発でその雰囲気が伝わる。多言を要しない。

 俳句は短いから、このように含蓄のある用語を季語として約束しておくことにより、17文字でかなりの内容を述べることができる。

 だから、季語という約束事は俳句に必須であり、かつ合理的なものである。季語なぞなくてもよいではないかと、いちいち屁理屈を言うまでもないのである。