院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ドイツの「多文化共生政策」

2012-06-27 03:19:59 | 社会
 30年前に一度だけドイツを旅行したことがある。美しい街並みと道路。歴史を感じた。

 ドイツの街をあれだけ美しくしているのは誰か?それを知ったのは、日本に戻ってからだった。

 実はドイツの道路は夜中に移民たちが掃除をした。そして、きれいになった道路を昼間にドイツ人が歩くのである。ドイツの街の美しさは、移民によって支えられていたのだ。

 思い起こしてみれば、ホテルのフロントは夕方5時きっかりに、ドイツ人からイタリア人移民に代わった。電車の改札口は黒人に代わった。

 昼間の綺麗な仕事はドイツ人がして、夜の仕事や汚れ仕事は全部、移民に押し付けられていたのだ。

 その移民が2世3世になったら、汚れ仕事を唯々諾々とやっているはずもなかった。だからだろう、今、移民排斥運動が盛んになり、極右政党がかなりの支持を集めるようになった。

 かつて、移民導入は積極的に行なわれ、「多文化共生政策」と言葉だけは美しかった。今、メルケル首相は「多文化共生政策」を廃止する方向に圧力をかけられている。

 要するに、移民が素直に汚れ仕事してくれている間は国内に置いておいて、言うことをきかなくなったら排斥するということだ。

 わが国に一千万人の移民を入れようと力んでいる者があるが、それは暴論である。物品ならいくら輸入してもよいが、人間は輸入してはいけないと、何年も前から私はこの欄で言ってきた。

 やっぱり移民導入は、まずいぜよ。