(戦時下の竹槍訓練。河北新報より引用。)
先の戦争末期、国民が竹槍でB-29に抵抗しようとした話は有名です。ジャーナリスト石橋湛山は「戦争竹槍の否定」という記事を書きましたが、軍部のほうも竹槍でどうにかなると考えていたわけではなく、ただ戦意を失わせないために竹槍の訓練を命じたのでしょう。
じつは現代のレジ袋が竹槍に相当するようです。環境保護という旗印のもとレジ袋排斥運動が行われています。ところが、レジ袋は石油を使い切ったカスを捨てないで、最新技術でカスからさらに搾り取ったプラスチックだそうです。ですから、レジ袋はきわめてエコな製品なのです。
レジ袋排斥運動が起こったとき、環境省は黙っていました。あとでレジ袋こそエコの象徴だと知った一部の人たちが、環境省に「なぜ黙っていたのか?」と詰め寄りました。
そのときの環境省の答弁が振るっています。「レジ袋がエコな製品であることは知っていた。しかしながら、レジ袋排斥運動の環境保護の精神には水を差したくなかった」とのことです。戦意を失わせないための竹槍訓練と似ているとは思われませんか?