((株)デスティネーションコンサルタンツのHPより引用。)
明治23年、串本沖でトルコ船が難破したとき、地元漁民がトルコ人乗組員を献身的に救助し、日本海軍がトルコまで送り届けたことがあります。以来、トルコは親日的になったという説がありますが、じつはそれだけではないようです。
日本は明治38年に日露戦争に勝利しました。それまでトルコは欧州の白人世界に痛めつけられてきました。日本という黄色人種の小国が白人国家ロシアをやっつけてくれたと、トルコは一層親日的になったという話があります。
さらに続きがあって、日本は第2次世界大戦に負けましたが、トルコでは「日本は負けると分かっていても戦って、最初から降参をしなかった」と称賛されたそうです。
むろん、以上は伝聞に過ぎません。
イラクの湾岸戦争のおりに、邦人救出を日本の航空会社が渋っていたら、トルコ航空がさっさと日本人救出をやってくれました。そのとき、トルコが親日的だというのは本当なんだと思いました。
現在のトルコ国民はどうかというと、日露戦争どころか串本沖の難破事件も知らないそうです。ですから、トルコが現在でも親日的だというのは、もはや伝説に過ぎないのかもしれません。