(シンクロア社のデザインによるオーディオルーム。Syncroa のHPより引用。)
この15年間でライブ演奏の回数が3倍になったそうです。一方で、CD,DVDの売り上げが激減しています。ライブ演奏を聴いてしまうと録音を聴くのが馬鹿らしくなることは、私も10代に経験しました。
私がライブ演奏を経験してから5,6年たってオーディオブームが始まりました。お金のある人は、スピーカーやアンプに凝って100万円くらいのオーディオセットを持つようになりました。でも、いくら凝ってもナマには勝てないことを知っていた私は、ラジカセで済ませました。
ところが最近、オーディオブームの再来のきざしがあるらしいのです。ライブ演奏が増えているのに、なぜまたオーディオブームなのでしょうか?
オーディオファンは音楽ファンとは層が違うのかもしれませんね。前回のオーディオブームを担った人たちも、必ずしも音楽が好きではありませんでした。音にばかり凝って音楽には凝っていなかったと思います。100万円のオーディオセットを持っている人が、LPレコードは2,3万円分くらいしか持っていなかったのがその証拠です。(2,3万円分しかないレコードを聴くために100万円のオーディオセットを揃えるのって、ヘンだと思われませんか?)
いま人間国宝の落語家、柳屋小三治さんも若いころオーディオに凝って、ラジオでしきりにオーディオのうんちくを語っていましたね。ですが、彼が音楽について語ったのは聞いた覚えがありません。