(どこの駅にもある消費者金融。ウィキペディア「サラ金ビル」より引用。)
むかし「サラ金」(サラリーマン金融)と言い、いま「消費者金融」と言います。
「サラ金」は2つあったグレーな法定利息の高いほうを採用して大儲けしました。批判を受けて、上限利息は一本化されました。「サラ金」の時代はバックには隠れて大手銀行がついていました。(上限利息が一本化されて)「消費者金融」と名称をが変わってからバックの銀行は堂々と名乗るようになりました。
信用がなくて銀行が貸せない人に「消費者金融」は高金利で貸します。銀行と消費者金融の棲み分けが行われるようになったのです。国際的に信用がない国の国債は利息が高く、信用がある国の国債は利息は低いのと同じことです。信用がない人は信用をお金(高い利息)であがなわなくてはなりません。
大手銀行は「カードローン」というものをしきりに宣伝するようになりました。「カードローン」は「サラ金」や「消費者金融」と同じです。金利が異常に高いのです。
「サラ金」も「消費者金融」も「カードローン」も要するに高利貸です。高利貸は江戸時代明治時代からあって、守銭奴として賤業と見なされてきました。いま銀行は素知らぬ顔をして名称だけ次々と変えて高利貸をやっています。
(銀行が「カードローン」を薦めるのは、借り手が行員に顔を見られないようにするためです。「サラ金」も「消費者金融」も借り手が顔を見られないで済むように自動化に努力してきました。借り手の後ろめたさを知ってのサービス、というより策略です。)