院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

『グローバリズムという病』(現代の奴隷その4)

2014-11-12 08:30:05 | 経済
   (東洋経済新報社刊。)

 上掲の本では、グローバリゼイションとはすなわちアメリカ化とのことだそうです。

 アメリカ市場は内需が限界に達してこれ以上の成長が難しくなったので、日本市場を自分たちに組入れることによって、さらなる金のなる木を捜していると、この本は主張します。

 そのためには日本が積み上げてきたローカルルールをやめさせ、自らのルールに従わせることが必要で、わが国の企業が「年功序列」をやめ「成果主義」を採り、ビジネス言語にアメリカ語(英語)を用いるのはアメリカにとってのみ好都合なのだそうです。

 それが本当だとすると、日本のサラリーマンはアメリカのために慣れ親しんだ人事制度を捨てさせられるわけですね。ただでさえ日本の最下層に置かれ、3Kの仕事ではないというその一点だけで自らを保っているサラリーマンは、アメリカからも搾取されることになります。

(上の本は、家族制度の人事制度への波及や、株式会社という仕組みの賞味期限切れなどについても述べられており、示唆的です。長くなるので次回に譲ります。)


※今日、気にとまった短歌

  それあげる。同じのひとつ持ってるし(っていうか同じの持っていたいし)  (鹿沼市)河野麻沙希