院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ポルトガル管見記(商店街篇)

2011-10-01 05:47:20 | Weblog
 今回のポルトガル旅行で小さな事故に遭った。リスボン空港に私のスーツケースが届かなかったのだ。(妻のは届いた。)

 とりあえず「ロスト・バッゲージ」のコーナーで下手な英語で交渉した。一人でやるしかなかった。ガイドなどの部外者は到着ロビーには入れない。

 相手はポルトガル女性で、やはり英語がぺらぺらというのではなかったから、お互いにゆっくりとしゃべって何とか通じた。

 けっきょくスーツケースが届いたのは3日後だった。滞在ホテルまでポルトガルの宅配便で届いた。

 この事故で、まずは下着や靴下に困った。スーツケースには貴重品は入れていなかったけれども、下着や変圧器が入れてあった。変圧器がないために3日間ヒゲが剃れなかった。

 到着が現地の深夜だったので、さしあたり翌日、買い物に出た。そうしたら、すべての商店が休みなのだ。土曜日なのにである。普通なら商店街は書き入れ時であろう。だけど休み。当然、日曜日も休みだそうだ。

 ただ華僑の店だけは開いていた。だから、当面必要な物品は、そこで揃えた。やはり華僑は偉い。お金を貯めるはずだ。皆が休んでいるときに働いている。

 これは日本にも言える。デパートが土日に休むなんて聞いたことがない。人手が見込めそうな日に開業するのは、商売のいろはだろう。それがポルトガルでは通用しない。ポルトガルの国民総生産は上がらず、ポルトガルの財政は逼迫したままだ。当然と言えば当然の話である。

 ところで、華僑の店で見つくろった下着は、日本人の習慣に合わない。と言うのは、パンツはすべて、排尿のための穴というか切れ目がない。服を着たままどうやって用を足すのだろう?

 もちろん「穴」がある商品もあった。ただし、「穴」はボタンで開閉する。ボタンでは排尿しにくいことおびただしい。仕方なくトランクス状のパンツを買った。これなら、日本のサルマタのように使用できると思ったからだ。

 あれやこれやの苦労から始まったポルトガル旅行だった。

 ところで、日本では土日祝日に働かなければならない人、すなわちデパートの社員や鉄道関係の人の割合は勤労者の13%だそうである。ポルトガルではもっとずっと低いだろう。