メガハウス製 「くまのプーさんHoney Concert」という、おもちゃというより高級な演奏楽器(箱の蓋がモーターで開閉し、人形が鉄琴を演奏する)といったところ。 以前からメールで修理の相談があって、メーカーに修理依頼してみるとのことだったが、やはりメーカーが外注していた製造元の中国の会社が倒産していて、部品が入手出来ないという返事で、返してよこしたとのこと。そこで、駄目元で引き受けることにした。今日届いたので、早速確認。液晶(時計、アラーム、曲設定用)が薄っすらと表示されている状態で、設定ボタンを押すと作動はしている様だ。
液晶部分を分解。液晶の接続はゴム板状の導電コネクタが使われているので、清掃を試して見たが駄目。接点グリスとか試したが、結果は液状の接点復活王を塗布したら、正常に表示出来る様になった。原因が簡単に突き止められて本当に良かった。早速、依頼主に電話連絡したところ、感謝の言葉を頂いた。
こんなメッセージも
「最初から最後まで最低なメーカーです」と憤慨されておりました。
一般の、おもちゃであれば、保障期間を過ぎれば、素取替えする(殆どのメーカーは修理する人件費のが高く付き、生産も大部分が中国のため、この様な方法を取っている)おもちゃが無くなるので、我々、おもちゃドクターの出番となるのだが、今回の場合はおもちゃの域を外れているので、長期保証して当然だと思い、私もメーカーに掛け合いましたが、同じ回答でした。お客様が怒るのも当然です。今回の故障内容からすると、修理技術者もおらず、修理する気もないのだろうと解釈してしまいます(メーカーだったら治せるはず)。
今後の改善を望みたいところです。