鋼板に直接、「おねじ」や「めねじ」を付けたい場合に、会社ではCDスタッド溶接(コンタクト式)を行っているが、亜鉛処理鋼板(一般的な製品としてはトタンのこと)の場合、亜鉛は電気を通しにくいので、電圧を上げても良く付かない(母材に溶け込まない)という問題が有り、困ってネット検索してみた。
そうすると、「逆極性(母材を+側、スタッドを-)にした場合改善する場合が有る」と載っていた。
溶接機の説明書も改めて見て見ると、同じ様な事が書かれていたので、同じ条件で極性を変えて実験してみた。
スタッドは鉄製で銅メッキを施してある。
そうすると、従来の極性ではハンマーショックで剥がれていたもの(写真下)が、逆極性にすると、全てねじが曲っても溶接が剥がれない(写真上)ほどの十分な強度が保たれた。
こう言うこともあるもんだなと、改めて、ろくに勉強しなかった化学と、電気との不思議な関連を体感した。