先日、真空ポンプの弁を交換してもらって正常に吸い取る様にはなったが、ヒーターONの表示が点かず、また貰った時からであるが、温度制御が不能になっているので、調査開始した。
ソルメイト310という型式である(現在15,000円でオークション出品されていた)。
表示については、LEDが壊れていたがブラケットタイプなので、手持ちのφ5のLEDと交換する様、内部モールドを壊して入れ直し、接着固定OKとなった。
温度制御であるが、LOWの時しかヒーターがONにならない。
ヒーター部の波形を見ると単純にAC100VをトライアックでON/OFFしている様だ。
検出はというと、どうやらK型熱伝対を使用しているようだ。
この場合、起電力は0.041mV/℃らしい。
基板を見てみると、汎用OP-AMPのUPC251Cを使用していたので、微小電圧を増幅しているのだろう。
時間切れで、熱電対の出力電圧は測定出来なかったので、時間が出来たら測定してみて、0.041mV/℃になっていれば、その後の回路が原因ということになる。
調整用半固定抵抗も2個有ったので、これの調整で直るかも知れない。
尚、K型熱伝対と、これを使った温度計キットが秋月より販売されている。
超低温/超高温(-200℃~+1250℃)デジタル温度計キット
1/23調査再開
熱電対の起電力をデジタルテスターで測定してみると、温度上昇と共に変化しており、壊れてはいない様だ。
UPC251Cを外しICソケットに付け替え、新品の251Cに交換しても変わらない。
何の用途か判らないがパワートランジスタ(2SC1881K)を手持ちの同じダーリントンNPN(2SD1825:秋月sw10個350円)に交換したら、動作がOKとなった。
回路が不明な時は、まず半導体を疑って、データーシートを見ながら、類似品に交換していくという原始的な方法で直ってくれた。