また、違うUNICラジコン(RC-30)の修理に取り掛かった。
外に置きっぱなししたら水が入ったらしく、送信機のスイッチを操作しても受信出来ないという症状(電源インジケータは動作する)。
ハンディのオールバンドレシーバーでモニター(286.675MHz)するとキャリアは受信するが変調信号が聞こえない。
なので分解してみる。(いじり防止の特殊ネジが使われている)
ユニットはシールドカバーされており、上下カバーは枠カバーに半田付けされているので溶かして外す。水分が入る所は無いのだが、カバーは錆が見られた(長年の湿気かも知れない)。枠と基板のベタアースは内部で半田付けしてあるが、衝撃の影響かベタパターンが剥がれている場所が有り、別の場所のレジストを剥がし半田付けする。
オシロでデジタル信号が出ているか確認する。というのは、以前修理した同型機はクロック用水晶(2MHz)が壊れていたからである。今回のはちゃんと発振してるし、変調のドライブトランジスタ出力まではデジタル波形が観測されており問題無さそうだ。
発振用のトランジスタ(2SC1675)は前回の修理用で持っていたので交換したが変わらず。
使用トランジスタは
変調用:2SC458、水晶発振用:2SC1675、逓倍・送信出力用:2SC2026×2
次に発振周波数調整用と見られるトリマコンを回すと変調音が聞こえたりする。周囲のパターンに触ったりするとやはり同じ様な現象が見られる。しかし操作ボタンを戻すと、ある時間(数秒)は変調音が継続するものの、次に操作しても変調音が聞こえないという不思議な現象なのでja7jqjさんに聞いて見たら、「無線は学生時代にやっただけで、あまり詳しく無いが、トリマコンが導通してるのでは」と返事が有った。
早速、外して見ると変調音が正常に出る様になり、入れ直してもちゃんと動作する。
そこで、手持ちのトリマコンを仮付けして見て、動作するものを付けて見る。外したトリマコンの容量を測定すると130PF程度で回してもそれほど容量が変化しない。導通はしていない。原因は不明だが容量の増えたのが原因の様だ。正確なオールバンド受信機で受信しながらトリマーで周波数を合わせる。ja7jqjさんの推理が当たっていた。有難う御座います。
受信機の電源(+24V)を接続。先日の受信機とタイプは異なるがコネクタは同一で接続も同じ様なので、先日使ったコネクタで接続する。
アンテナは添付されていなかったので、144/430Hz用ホイップアンテナを接続し、物干しにマグネット付けする。全ての操作に対応してLED点灯するのが確認出来たので、ブザーを付けて距離を離して行く。アンテナ周波数とマッチングしないが、それでも20m以上届くのが確認出来た。
送信機ハンドルのモールドが折れていたので、おもちゃドクターの経験を生かし、ステンレス細線で接続後、接着剤を流し固定した。ホーン操作のボタンも付いていなかったので手持ちのボタンを差し込み組み直して最終動作確認。問題無いので返却して動作確認してもらうことにする。
尚、修理に関しては依頼者了解の上、自己責任ということでお願いしている。