トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ホンダビート用MCU・電解コンデンサ交換

2015-02-07 16:02:33 | 車修理

 先週、帰省したついでに、以前ブログでも紹介した「カーハント秋田」に立ち寄り、いろいろとお話しを聞かせていただいた。
こちらからは、aitendo製の安価なキットを10点ほどお土産?として渡した。
ミニ四駆のコースが有り、これに使用するスタートシグナルが動作しなくなったというので、預かり修理することにした。
これについては、帰って調査したところ、電池液漏れによる接点の接触不良が原因で、接点を全て交換(aitendoより購入)し動作OKとなった。
話の中で、ホンダビートのMCUが不調で、電解コンデンサを交換すると治るという記事がネットに有るので、この作業をお願い出来ないかとのことで、後日送ってもらった。

電解コンデンサは6個使用している。外観上は膨らみ等は見られなかったが全て外すことにした。
マイナス側がすべてGNDでスルーホールのベタランドに半田付けされているので、確かに外しにくい。
愛用のエンジニア製ハンダ吸取器SS-02を使用。ベタの部分はコテを当てながらリードを引き抜く。スルーホールランドは半田をもう一度載せて、吸取器で吸い取るとやりやすい。
外してみるとC9はリード線に緑青が見られた。

使用していたコンデンサと交換したコンデンサ(サトー電気から購入の日本ケミコンKZEシリーズ)の特性測定結果(測定周波数:1kHz)

以上の様に、静電容量では、規格内(M偏差:±20%)だが、ESRが1桁以上高い。
(交換したKZEシリーズが低ESRなこともあるかと思うが、C4、C6、C7は怪しい)
その後、手持ちの一般品のコンデンサを測定した。
33uF:0.77Ω
47uF:1.64、2.31、0.79、0.69、1.32Ω
470uF:0.13、0.61、0.36Ω
470uFについては、現状品とそれほど差が無いので、良さそうだが、33uF(C4)と47uF(C6,C7)については最少でも5倍程度高いので、劣化は確かな様だ。
ネット記事でも、C4の防爆弁膨らみが報告されている。
470uFについては、同じ耐圧でも高さが異なる種類が有り、高い方がESRが低かった。
テクニカルノート(アルミ電解コンデンサの上手な使い方)
ネットの修理記事を見ると、テスターで、容量抜けが分かるといった間違った(よほど容量が減っていれば別だが)記載がある。
上記の測定結果の様に、容量自体はあまり変わらないもののESRが増加することで劣化が判断出来る。ESRが測定出来る測定器が必要。

私は秋月で購入した高精度LCRメータ DE-5000 を使用して測定。(上の写真は秋月のページを拝借)

新しいコンデンサに交換する。

動作は車体に接続しないと分からないので、送って確認してもらうことにする。

コメント
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