トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

メダイチドリ

2024-08-19 | 野鳥


目の大きなチドリ類の中でも特に大きく見えるメダイチドリ(目大千鳥)

旅鳥として春秋にやってくる
秋の渡りでは、8~9月に見られる
海岸の砂浜、干潟、河口などに居る
砂浜、干潟で生活するものが多く、潮の干満に左右されて行動をしている
ゴカイ類を主に、他に貝類や甲殻類、昆虫類も捕る
ゴカイの体を切らずに、泥の中から上手に引っ張りだす

夏羽のオスは、喉と額が白く、額の中央に縦の黒線がある
頸側から胸は赤褐色、腹は白い
メスは全体にオスより淡色
大きさ19cm

サシバ

2024-08-18 | 野鳥


サシバと目と目がバッチリ合った
流石タカの仲間、精悍な顔だ
獲物を目指して真っ直ぐに飛ぶもの、の意味でサシバ(刺羽、差羽)という
奈良時代にはこの鳥の尾羽で作られていた儀式用の長柄の団扇「さしば」に基ずくと言う説もある

夏鳥として九州から本州に渡来する
秋の渡りの時期には、伊良湖岬や白樺峠で大群が見られ、秋の風物詩
林、水田、草地などにいて、湿地や谷地田などの採食場の有る、山地の樹上に営巣する
爬虫類や両生類を好み、昆虫類や巣立ち雛ネズミなども捕る

雌雄ほぼ同色
オスは後頭からの上面と胸は茶褐色、腹は白く茶褐色の横斑がある
メスはオスよりも淡色で、白くて太い眉斑のある固体が多い
大きさは49cm

ケリ

2024-08-17 | 野鳥


水辺の草地にケリが居た
鳴き声のケリッケリッがそのまま名前になった
チドリの仲間(チドリ科)の鳥

ほぼ留鳥だが、居るのは局地的
草地、水田、畑、河原などに居て巣をつくる
繁殖を終えると小群れを作って生活し、そのまま越冬する
積雪地のものは冬には暖地へ移動する
主に昆虫やカエルなどを食べる

雌雄同色
黄色で先端が黒い嘴、足は黄色い
夏羽では頭から頸が青灰色で、胸は黒い、上面は灰褐色で腹は白い
冬羽では頭から頸が淡色になる
大きさ36cm

コチドリ

2024-07-23 | 野鳥


チョコチョコと動き回っていたコチドリ
クリッとした黄色い目を見ればコチドリと分かる

主に夏鳥として全国に渡来する
西日本以南の暖地では少数が越冬している
河原や砂浜、干潟などに居る
急速に走ったり止まったり、方向を定めずに左右忙しそうに動き回る・・チドリ足
ユスリカ類などの小型昆虫類を良く食べる
浅い水辺で片足を震わせて、水生昆虫などを追い出して捕ったりする

雌雄ほぼ同色
黄色く明瞭なアイリング、黒色で太短い嘴
太い過眼線はオスは黒く、メスは褐色味がある
全長16cm・・日本のチドリでは最小

ゴイサギ

2024-07-22 | 野鳥


ゴイサギ(五位鷺)の若鳥が、今見て気が付いたのだが、魚をゲットしていた
ゴイサギの名は平家物語の話で、醍醐天皇が庭の池のサギを捕るように命じたところ、逃げずにおとなしく捕まったので、神妙であるとして五位の位を授けたというもの

若鳥は黒褐色の体に、黄白色の斑点がありホシゴイと呼ばれる

留鳥、東北地方以北では夏鳥
湖沼、河川、海岸などに居る
日中に採食するものもいるが、普通夕方や早朝に主に魚類を捕り、その他ザリガニやカエルなども捕る
獲物が近づくのをじっと待ち伏せて、素早く嘴で捕らえる

雌雄同色
頭、背が紺色で、後頭に普通2本の冠羽がある
幼鳥は全体に褐色で、白斑がある
大きさ57cm

成鳥

アマサギ

2024-07-21 | 野鳥


珍しくアマサギが居た
繁殖期の橙黄色の羽色が特徴で、この色を亜麻色に見立ててアマサギと言う

主に夏鳥として本州から九州に渡来する
水田や湿地に住み、西南日本では越冬するものもいる
元々は南方系の鳥だが、繁殖地が年々北に広がっている
他のシラサギ類に比べ乾いた草地を好む
昆虫やカエルなどを捕える

雌雄同色
嘴は橙黄色
冬羽では全体が白い
大きさ50cm・・コサギ(61cm)より小さい、又コサギの嘴は黒い




セッカ

2024-07-20 | 野鳥


繁殖期には囀り飛行を良く行う
ヒッヒッヒッと鳴きながら上昇し、チャッチャッチャッと鳴きながら下降する

留鳥又は漂鳥
積雪の多い地方のものは、冬には暖地へ移動する
平地から山地の草原に住んでいる
草の間を素早く移動して、昆虫類クモ類を捕える

雌雄同色
夏羽では、頭からの上面が黄褐色で、黒い縦斑がある
体下面は白っぽく、脇腹は褐色味がある
大きさ13cm

コムクドリ

2024-07-19 | 野鳥


木立の中に見つけたコムクドリ
小型のムクドリ類で、オスの色具合はとても上品で綺麗
ムクドリは、木の実特にムクの木の実を好んだことから付けられた名前と言われるが、他に「ムレキドリ(群れ来鳥)」の略とか、「むくつけしとり」の略とか諸説ある

夏鳥として、本州中部以北に渡来し、本州中部では山地の、本州北部や北海道のものは平地から山地の明るい林に居る
ムクドリよりも樹上生活が多く、地上で採食することは少ない
林内を枝移りしながら、昆虫類、木の実などを採食する

近くに樹洞が幾つかあると、それぞれにメスを呼び込んで一夫二~三妻になってしまうことがある
しかし、先に孵った巣の世話に追われ、他の巣まで手が回らないという無責任なところがある

オスは白い頭と赤茶色の頬、背中は黒い
体下面は白っぽく、胸と脇腹は灰黒色
メスは頭部からの上面が灰褐色で、体下面は淡いクリーム色
大きさは19cm・・ムクドリ(24cm)より小さい


イソシギ

2024-06-29 | 野鳥


特に磯に多いということもないが、イソシギ
江戸時代の古名は、「かわちどり」「ぴいぴいしぎ」でこの方がしっくりくるかも

留鳥
北方のものは冬には暖地へ移動するので、中部地方北部以北では夏鳥
河川、湖沼、水田、干潟などに居る
繁殖は河川中流域で行い、草地の草の根元に枯草などで簡単な巣を作る
秋冬には海岸や干潟にもいる
浅い水辺を腰を上下に振りながら歩き、飛び交うユスリカを捕ったり水中から水生昆虫の幼虫をとったりする

雌雄同色
翼の付け根に食い込む白色部が目に付く
頭上から体の上面は灰黒褐色で下面は白い
顔から胸にかけては灰褐色の縦斑が密にある
大きさ20cm

アカゲラ

2024-06-28 | 野鳥


赤、黒、白の色具合が美しいポピュラーなキツツキ
特に赤い部分が目立つということで、江戸時代中期からアカゲラの名で知られている
キツツキの枯れ木を叩いて音を出す「ドラミング」は、音を遠くに響かせてつがい相手の募集や縄張り宣言、ペアーの近距離でのコミュニケーションに使われている

留鳥 少数が漂鳥または冬鳥
山地の広葉樹林に住んでいる
林内の行動が多いが、草地や未舗装の道路、農耕地の地上で採食することもある
昆虫類を好んで食べ、秋冬には木の実も採食する

雌雄ほぼ同色
背中の逆八の字の白斑が目立ち、淡黄褐色で無斑の胸、頭上は黒い
オスは頭と顎線が黒く、後頭は赤い
メスには後頭の赤色が無い
全長24cm

ホトトギス

2024-06-27 | 野鳥


林の中から独特の鳴き声が響いていた
昔から数多くの詩歌に詠まれたホトトギス
名前は鳴き声から来ていると言われ、ホトトキと言う聞きなしに鳥を示す接尾語スをつけたものと言われる

夏鳥
5月頃渡って来て、高原、林、草地などに居る
主に蛾類の幼虫(イモムシ、ケムシ)を食べる
托卵性で、主にうぐいすに托卵して育雛させる
林の中からは、ウグイスの声も盛んにしていたので托卵のチャンス狙いでここに居るのかもしれない

オスはキョッキョ、キョキョキョキョと鳴き、独特のイントネーションで、
「天辺欠けたか」「特許許可局」などと聞きなしされている
夜間も鳴き、飛びながら鳴くこともある

雌雄同色
上面は灰黒色で、喉から胸上部は灰白色
胸は白く、灰黒色の横線が11本くらいある
全長28cm、似ているカッコウ、ツツドリより小さい

カイツブリ

2024-06-26 | 野鳥


カイツブリの若が親の後について、泳ぎ方の練習中らしい
少し離れてあと2羽いるので、雛は4羽の家族らしい
カイツブリの語源は「カキツムグリツ(掻いたり潜ったり)」の略とか、カイは京畿の方言で「たちまち」の意味で、ツブリは水に潜る音から来ている、とか、体型を表す語であるとか諸説ある
滋賀県の県鳥

留鳥
主に平地の池や湖沼、河川の下流部に住む
北方のものは冬には暖地へ移動する
盛んに潜水して、小魚や水生昆虫などを捕えて食べる
水草、杭、ヨシの茎などに水に浮いているように見える巣を作る

雌雄同色
夏羽の頭は黒く、顔から頸は赤褐色
冬羽は全体にやや淡色になる
全長26cm・・日本で見られるカイツブリ類では最小
孵化して2~3か月の若鳥は、頸から上が白と黒の縞模様がある

クロツグミ

2024-06-25 | 野鳥


オスは頭から上面、尾にかけて黒い
出会ったのはメスらしい

夏鳥
比較的明るい林などに居て、繁殖期以外は1羽で居ることが多い
林内を飛んで移動することが多い
落ち葉や土を嘴でかき分けて、ミミズ類や昆虫の幼虫などを採食する
秋には木の実も食べる

鳴き声は、キョロイ、キョロイ、キョコキョコ、コケエコ、ケコ、コキーヨなどと囀り、声量が有り音楽的

オスは頭から胸と上面が黒い
腹から下尾筒までは白く、脇腹に黒斑がある
メスは上面が淡い黒褐色で、下雨覆いは橙色をしている
大きさは22cm

ヨシゴイ

2024-06-24 | 野鳥


ヨシ原、湿地などに生息するので「ヨシ原のゴイサギ」の意味でヨシゴイと呼ばれている

夏鳥として九州以北にやって来る
ヨシ原、水田、湿地、湖沼、河川などにいる
一日中茂みの中で活動して、主に魚類を捕り、小型のエビ類、ザリガニ、カエル、昆虫類も捕る
水際やヨシの葉に止まって上から覗き込み、素早く嘴で捕らえる

雌雄ほぼ同色
オスは上面が茶褐色で、頭頂は青味のある黒色
喉からの体下面は淡い黄白色で、淡茶褐色の縦線が中央にある
メスは頭の暗青色は後頭だけで、喉の下の縦線は、はっきり5本ある
大きさは37cm、日本で見られるサギ類では最も小さい

コチドリ

2024-06-09 | 野鳥


嘴に何か咥えたコチドリが居た
コチドリは黄色のアイリングが可愛く見分けは簡単

九州以北では夏鳥
西日本以南の暖地では少数が越冬する
早いものでは2月下旬頃から姿を見せる
河原や砂浜、干潟などに居る

速く走ったり急に止まったり、方向を定めずに左右忙しそうに歩き回り、まさに千鳥足
ユスリカなどの小型昆虫類を良く食べる
浅い水辺で片足を震わせて、水生昆虫の幼虫などを追い出して捕ったりする

雌雄はほぼ同色
体の上面は褐色で、胸には明瞭な黒帯がある
太い過眼線はオスは黒く、メスは褐色味がある
嘴は黒く太短い、足は黄色
大きさは16cmで日本のチドリ類では最小