トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コアジサシ

2024-06-08 | 野鳥


コアジサシが数羽の小群れで飛び回っていた
アジサシより一回り小さい

夏鳥、4月から9月頃まで見られる
海岸や大きな河川などにいる
群れで行動することが多く、砂浜や河川の中州の砂地などに、簡単な巣を作って繁殖する
主に魚類を食べる
ヒラヒラ羽ばたきながら飛び、魚を見つけるとホバリングして狙いを定め、水中に飛び込んで魚を捕える

雌雄同色
夏羽では頭上が黒く額が白い
体の上面は淡青灰色で、下面と尾羽上尾筒は白い
嘴は黄色く先が黒い、足は橙黄色
大きさは24cm

ササゴイ

2024-06-07 | 野鳥


翼の模様が重ねたササの葉のように見えることからササゴイ(笹五位)という
又、ササは小さいことで、小さい目のゴイサギの意味と言う説もある

夏鳥
暖地では少数が越冬している
河川や湖沼、水田などに居る
朝夕に活動するものが多いが、ゴイサギと異なり昼間も活動することが多い
魚類を中心に捕り、川岸や浅瀬で背をかがめて狙い、一瞬のうちに捕える

雌雄同色
体は灰色、頭上は黒色、背と雨覆いは青緑色光沢がある黒褐色
ササの葉を思わせる翼の模様
大きさは52cm

アオバト

2024-06-06 | 野鳥


全身が緑色系のハト
深い森に住んでいるが、海岸の岩礁地帯で海水を飲むことで良く知られている

留鳥又は漂鳥
北日本のものは、冬には暖地へ移動する
平地から山地の良く茂った広葉樹林に住む
森林性の鳥で、開けた場所にはあまり出てこない
初夏から秋にかけて、塩分補給のため海岸によく出て来る
山地のものは、塩分のある温泉水や、醤油味噌工場の塩分を含んだ排水を飲むものもいるという
主に木の実や新芽を樹上で食べる

雌雄ほぼ同色
体はほぼ緑色
額から前頭、胸にかけては黄色味が強く、背から尾羽は暗緑色
オスは大雨覆いが栗茶色
大きさ33cm、キジバトと同大


オオヨシキリ

2024-06-05 | 野鳥


ギョギョシ ギョギョシと騒がしい声は、属名で「行行子(ぎょうぎょうし)」と呼ばれるオオヨシキリ
オオヨシキリ(大葭切)の名は、アシの茎を切り裂き餌の昆虫を捕ることから付いた
葭切は俳句の夏の季語でもある
葭切が 鳴けば必ず 男くる (平畑静塔)

夏鳥
5月から10月頃まで見られる
湖沼、畔、海岸、河口などの主にアシ原に住んでいる
アシ原や灌木のある草地を動き回り、昆虫類クモ類草木の実などを採餌する

雌雄同色
頭からの上面が灰褐色で、汚白色の眉斑がある
喉からの体下面は白っぽいが、胸から脇腹は淡褐色味がある
口の中は橙赤色で目立つ
大きさ18cm

オオソリハシシギ

2024-06-04 | 野鳥


オオソリハシシギが長~い嘴を、泥の中に差し込んでいた
完全に根元まで、すっかり差し込んでいて驚きだった

オオソリハシシギ(大反嘴鴫)は、名前の通り嘴が少し上に反っている
ソリハシシギよりはかなり大きい

旅鳥
4~5月にかけて全国に渡来する
場所によって春のみ、又は秋のみに姿を見せるところがある
海岸の干潟、河口、海に近い水田や河川などに居る

ゴカイ類を特に好み、嘴を穴に差し込んで捕る
甲殻類や貝類、昆虫類なども食べる
嘴の先は柔軟性があり、感覚に優れている
捕ったエサは洗って食べることが多い

少し上に反った嘴、足は黒く比較的短い
オスの夏羽は、額から頭頂、後頭は黒褐色で、赤褐色の羽縁がある
顔からの体下面は赤褐色
メスは全体に淡色で大きい
大きさ40cm

キョウジョシギ

2024-05-18 | 野鳥


キョウジョシギ(京女鷸)は、夏羽の羽の美しさを京女に例えた名前
褐色がかった色のシギが多い中、異彩を放つ色模様

旅鳥
東北地方以南では、越冬する個体も少数居る
干潟、河川、水田などに居る
小群れで行動することが多い
水辺や岩場を活発に動き回り、小石や木片などをひっくり返し餌を探す
英名ではTurnstoneという
昆虫類、甲殻類、魚の死体などを食べ、2枚貝は殻を上手に開いて食べる

雌雄ほぼ同色
夏羽では、顔から胸にかけての隈取のような模様が特徴
体の上面は赤褐色模様
冬羽では全体に色が鈍く、褐色味を帯びる
大きさは22cm

チュウシャクシギ

2024-05-17 | 野鳥


嘴が下向きに湾曲しているシャクシギ類
大中小と居て、ダイシャク、チュウシャク、コシャクと呼ばれている
シャクは柄杓の事ことで、柄杓の柄のように長い嘴を意味する

旅鳥
春の渡りでは4月5月に見られる
干潟や磯、海岸の草地、河口、農耕地などに居る
海水域では、砂や泥の穴に嘴を差し入れて、カニを捕って食べ、
淡水域ではカエルやオタマジャクシなど、畑などではバッタなどの昆虫類を多くとる
大きな声でピピピピピピピと7音で鳴く
イギリスでは、seven whistlerのあだ名で親しまれている

雌雄同色
下に曲がった嘴、
黒褐色で明瞭な頭側線
淡褐色で黒い横斑のある尾羽
大きさは42cm

ハマシギ

2024-05-16 | 野鳥


日本全土で最も普通に見られるシギ
群飛しながら、一斉に反転するので群れが光って輝くように見える

旅鳥または冬鳥
干潟、河口、汽水湖、湿地、河川など生息域は広い
普通は群れで行動して、多い時は1000羽を超すという
水辺を歩き回りながら、せわしく泥の中や上をついばむ
貝類やゴカイ類などを捕る
淡水域でも、陸生貝類や甲殻類、ミミズ類、昆虫類の幼虫などをとる

雌雄同色
嘴は比較的長くやや下に曲がっている
夏羽では頭頂と上面は淡い茶色で黒斑がある
顔から胸は白っぽく、黒褐色の細い縦斑があり、腹は黒い
大きさ21cm

トウネン

2024-05-15 | 野鳥


スズメ程の大きさで、シギ類の中では最小の部類
江戸時代にはトウネゴ(当年子)と呼ばれ、その年生まれの子の意味で体が小さいことを示していた

旅鳥 4月後半から5月にかけて見られる
渡来数は多く、大きな群れが見られることがある
海岸の砂浜、干潟、河口、水田、湿地、などに居る
干潮時の干潟、休耕田の水深の浅い場所などで、嘴を下に向けたまま歩き回り、地表面の甲殻類や貝類、昆虫類の幼虫などをとる

雌雄ほぼ同色
嘴は黒色で比較的太く、やや短い
足は黒い
夏羽では、顔から首にかけて赤褐色になる
大きさは15cm

オオソリハシシギ

2024-05-14 | 野鳥


嘴が少し上に反っている鴫
ソリハシシギ(23cm)よりかなり大きい

旅鳥、4~5月に見られる
場所によって春秋どちらにも渡来するところと、春又は秋のみに渡来するところがある
主に干潟、入り江、河口に居る
ゴカイ類が好きで長い嘴を穴に差し込んで捕る
甲殻類、貝類、昆虫類なども捕る
捕ったエサを洗うことをする

長くやや上に反った嘴、黒色で比較的短い脚
夏羽オスの上面は黒い軸斑と赤褐色の羽縁、白い斑点が複雑な模様を作る
顔から腹にかけて赤褐色になる
メスは全体にオスより淡色で大きい
大きさ40cm

ダイゼン

2024-05-13 | 野鳥


ダイゼン(大膳)は宮中の宴会料理の事
肉が美味しく、昔はよく膳に供された
チドリの仲間(チドリ科)の鳥

旅鳥として全国に渡来する
干潟、砂浜、河口などに居て、淡水域にはほとんど出ない
干潟などを走ったり立ち止まったりしながら、地表を突きながら採食する
特にゴカイを好み、穴に嘴を突っ込み上手に引っ張り出す
他に甲殻類、昆虫類なども食べる

雌雄同色
夏羽では、顔から前頸、胸、腹にかけて黒い
上面は白と黒の斑があり、冬羽は灰色味が強く、下面の黒色はない
ビューイと尻上がりの声で鳴く
大きさ29cm

アカアシシギ

2024-05-12 | 野鳥


シギは旅鳥が多いが、アカアシシギは北海道でわずかに繁殖している
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

旅鳥
北海道東部の湿原で繁殖する他は、数少ない旅鳥で沖縄以外では稀な鳥
湿地、水田、干潟などに居る
浅い水辺などにいて、水中を歩き回って昆虫類の幼虫、甲殻類、小魚などを食べる

雌雄同色
背、腰、次列風切りは白い
赤い脚と、赤い嘴が特徴的
夏羽では頭上から体の上面が灰褐色で、下面は白い
鳴き声は、ピーチョイチョイと一声づつ区切った澄んだ声で鳴く
大きさは28cm


ミゾゴイ

2024-05-11 | 野鳥


薄暗い林の中に居たミゾゴイ(溝五位)
ミゾゴイは、溝のゴイサギの意味、溝は水辺、特に田に水を引く場所を指す
学名の種小名がgoisagiとなっている
19世紀オランダの動物学者テミングがゴイサギと間違えて命名した

夏鳥
丘陵や低山の良く茂った林などに居る
常緑広葉樹やスギの植林など暗い林を好み、明るい水辺や草原には出ない
夕方になると休憩場所から採餌場へ飛び、主にサワガニ、カエル、魚類などを食べる

雌雄同色
全体に焦げ茶色っぽく見える
体は栗褐色、頭部は褐色、下面は縦じま模様で中央に黒い縦斑がある
大きさは49cm

メダイチドリ

2024-04-27 | 野鳥


目の大きなチドリ類の中でも特に目が大きく見える鳥

旅鳥として春は4~5月に見られる
干潟や入り江の砂浜に居て、水田や湿地にも入る
潮の干満に左右されて行動し、シロチドリなどと混群を作るものが多い
ゴカイ類を主に、他に貝類や甲殻類、昆虫類などもとる

オスの夏羽では額が白く、中央に縦の黒線がある
前頭は黒く、太い黒色の過眼線に繋がっている
頸側から胸は赤褐色で目立ち、腹は白い
メスはオスよりも全体が淡色
大きさは19cm

ムナグロ

2024-04-26 | 野鳥


名前の通り、夏羽では顔から胸、腹が黒い大型のチドリ

九州以北では旅鳥で、少数が越冬する
沖縄では冬鳥
5月を中心に、4月の終わりから6月の初めまでと、見られる時期は短い
干潟、水田、畑、河原などに居る
どちらかと言うと、水辺より乾燥した場所を好む
主に地中の昆虫類の幼虫をとり、ミミズ類や甲殻類も捕る

雌雄同色
夏冬共に、上面の黄褐色と黒色の斑がある
夏羽では顔から前頸、胸と腹にかけて黒い
大きさは24cm