トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

サカズキキクラゲ

2024-06-02 | キノコ


キクラゲの仲間は多いがこれもその一つ
食べられるものも多いが、これは食毒不明

春~秋に落葉広葉樹の枯れ枝上などに多い小型菌
互いに癒着はしないで、盃型~耳型をしている

外縁部はのこぎり状
子実層面は平滑で光沢があり、背面には小さな凹凸が見られる


アミスギタケ

2024-06-01 | キノコ


アミスギタケ(網杉茸)径5cm程の小型のキノコ
通年で、広葉樹の切り株や倒木上に発生する
白色腐朽菌

幼時中央が窪む皿形から、漏斗型になるが、縁は永く内巻、色は淡黄褐色で、表面には褐色のささくれ鱗片が放射状に密生する
肉は白く強靭な革質

裏の管孔は短く、柄に長く垂生する
孔口は楕円形で大きく、放射状に並びクリーム色
柄は中心生、上下同径で中実、色は傘と同じで表面に鱗片がある

ツバキキンカクチャワンタケ

2024-05-31 | キノコ


春に厚く積もったツバキの落花落葉中に出来た菌根から発生する
特異的にツバキの落花、落葉に菌核を作るキノコ
腐生菌

チャワンタケ型の1cm程の小さいキノコ
幼時ワイングラス型から、茶碗型になり、ついには中央がへそ状に凹む皿形になる
上面の色は淡黄土褐色で、表面は平滑
肉は軟骨質で脆い

頭部が子のう盤で、上面に子実層(胞子が作られる部分)がある
柄は細長い紐状で地中に伸びて、黒褐色米粒大の菌核に繋がる
色は濃褐色で表面は平滑、肉は軟骨質で硬い

カミウロコタケ

2024-05-30 | キノコ


まだ若い個体だろうか、カミウロコタケ(紙鱗茸)が倒木に有った
春から秋にかけて、クヌギなど広葉樹の倒木、切株上に発生するキノコ
白色腐朽菌

背着型又は半背着型
傘は背着部の上部がわずかに反転して、棚状に張り出して傘になり、縁は薄く鋭い
傘の色は淡褐色から褐色、更に黒褐色になり色の濃淡が環紋になる

子実層托(胞子が作られるところ)は背着部分及び傘の裏にあり平坦
色は幼時紫色から紫褐色になり、更に淡褐色になる
表面はビロード状で凹凸がある

ニクウスバタケ

2024-04-30 | キノコ


通年発生するキノコで、広葉樹の枯れ木や倒木、切株などで見られる
半背着型で小型
分解力は強く、やや高温多湿を好み関東以南に多い
白色腐朽菌

傘は半円形、円形、へら型などで棚状に連なり、縁に切れ込みがある
色は淡橙色で、周辺は淡色
表面には濃橙色の短毛があり、短毛の粗密による環紋と、放射状の繊維紋がある
肉は黄白色、革質で極めて薄い

子実層托は薄歯状で、縁が鋸歯状、色は淡橙色

ヒダキクラゲ

2024-04-29 | キノコ


木にべっとりとした感じで、ヒダキクラゲが張り付いていた

春にニレやブナなどの広葉樹の枯れ幹上などに発生する
半背着生で上面(背面)は硬質菌のように見えるが
子実層面は硬いゼラチン質のキクラゲの仲間

無柄
個体同士は互いに融着して接合する
乾燥すると灰褐色で硬くなる

タマキクラゲ

2024-04-28 | キノコ


しっとりとした美味しそうなタマキクラゲ
材を分解する木材腐朽菌

春から晩秋まで、広葉樹の枯れ枝や落ち枝上に発生する
1cm程の大きさで小型のキノコ
お互い接していても融合することは無い
形は様々で、円盤型、逆円錐形、類球形などある

色は明褐色または暗褐色で、表面は皴やイボに覆われる
肉は湿っているときは半透明褐色のゼラチン質で、乾燥すると黒褐色の軟骨質になるが、水で戻る
子実層(胞子が作られる部分)は基物に接する部分以外の全面にあり、いぼ状

他のキクラゲ類と同様に食べられるが、小さいキノコなのであまり利用されていない

コフキクロツチガキ

2024-04-05 | キノコ


小さなコフキクロツチガキがあった
林内地上の落葉層の多い地点に群生する
秋に多い

幼菌の頂部は突出している
熟すと外皮は6~10片に星形に裂開し、ついには反転する
外皮が開いた時は径3~10cmある
裂開時には、内皮は紙質、鉛色で粉を吹いたような外観になる

短柄の周囲は綿くず状
孔縁盤は明瞭で細長い
円座はない
内皮の下面は溝線が明瞭、短柄があって柄にはリンクがあるが、脱落しやすい

ホウロクタケ

2024-04-04 | キノコ


切株に大きなホウロクタケがあった
ホウロク(焙烙)は素焼きの浅い鍋の事で、キノコの色や形が似ていることから付いた名前

広葉樹の枯れ木、倒木、切株などに発生する
子実体は側着型で、中型から大型、一年生又は多年生で無柄
傘は半円形で、扁平または断面が楔型 縁はやや厚い
色は淡褐色、灰褐色、黄土色など
縁近くには凹凸による環紋がある

管孔はやや長い
孔口は円形で小さく、整然と並び、孔壁は厚い
褐色腐朽菌・・材中のセルロースを分解するキノコで、分解された材は褐色になる

クシノハシワタケ

2024-04-03 | キノコ


落ちていた木にべっとりと言う感じでクシノハシワタケがいた
これでもキノコの仲間だろうかと思うキノコだ
この時期はまだ傘と柄の有るいわゆるキノコ型のものはあまりない

広葉樹の枯れ木、倒木、落枝などに生える
背着生の不定形のキノコ
傘は半円形~棚状、表面は灰白色黄褐色
微毛で覆われ、環紋を表す

子実層托は灰白色から淡汚紫褐色
櫛丈の低い隆起を持つものから、薄歯状の突起を密生させるものまで変化が多い
周縁部は白い


ネンドタケ

2024-04-02 | キノコ


少しごつい感じのネンドタケが、枯れたような木に沢山出ていた
通年発生して、コナラ、シラカシなど広葉樹の倒木や切り株上に重生する
あちこちで普通に見られる

半背着型で中型のキノコ、6cm程の大きさだった
傘は半円型、扁平で縁は厚い
色は淡褐色から、黄褐色または褐色となり、表面は細粒状突起でざらつき、凹凸がある
肉は黄褐色で硬い木質

管孔は短い、孔口は円形で極めて小さく、色は淡褐色から暗褐色になる


エノキダケ

2024-04-01 | キノコ


八百屋さんでおなじみなエノキダケ
お馴染みなのだが、改良された市販のものとは姿が随分違う
市販のものは、柄が細長く上の傘が小さい
味は野生のもが数段良いという

晩秋から初春に、朽ちた広葉樹の切り株、枯れ木、倒木などに生える、冬のキノコ
幼時丸山型から開いて平らになり、色は黄褐色か暗褐色、傘はぬめりがある
裏の襞は、幅広くやや疎で細長く柄に上生する
柄は中心生で、下方にやや太まり中空、色は黒褐色で表面は微毛に覆われビロード状
鉄が錆びたような独特の芳香がある

汁もの、和え物、テンプラ、鍋物など色々美味しく食べられる
天然のものは熱を加えてもくたくたにならない

カワラタケ

2023-10-25 | キノコ

切株に出ていたキノコ、カワラタケ

あちらこちらでよく見かける

 

通年で針葉樹、広葉樹の枯れ木や切り株に多数群がって発生するキノコ

無柄で側着型

傘は半円形、団扇形、扁平で縁は薄い

色は灰色、藍色、褐色、黒色など変化が多く、色の違いによる明瞭な環紋がある

表面は微毛に覆われてビロード状

肉は類白色で革質、極めて薄い

管孔は短く、孔口は円形で極めて小さく平坦のように見え色は白い

 

このキノコから制ガン剤のクレスチンが商品化されている


コフキサルノコシカケ

2023-10-24 | キノコ

大きなサルノコシカケが有った

前はこの形のキノコはサルノコシカケと言っていたが、今は種類が幾つかある

茶色の胞子が傘や周辺を覆って一面に粉を吹いたよう

 

通年で広葉樹、稀に針葉樹、枯木または生木の樹幹上に発生する

側着型又は半背着型で、大型から極めて大型のキノコ

多年生なので50cmを超えるのもあるそうだ

 

始めは半球型や塊形から、馬蹄形や厚い半円形となる

色は乳白色から灰白色、又は灰褐色になるが、胞子が堆積して褐色に見える

表面は年を経るに従い、深い環溝の数が増える

肉は褐色で硬い木質

管孔は多層で長い、孔口は円形で小さく、乳白色から黄白色になり、傷つけると褐色に変る


ツブラカラカサダケ

2023-10-23 | キノコ

まだ幼菌のツブラカラカサダケが有った

夏から秋にかけて、公園に撒かれたチップや厚く積もった落ち葉など腐植の多い所に生えてくる

傘は幼時釣鐘型から開いて丸山型、更に中高平らとなる

淡褐色の表皮が細裂して、粒状の鱗片になり、白く地を密に覆う

肉は白く、赤変性があり、幼時には赤い液を分泌する

 

ヒダは幅広く密で、柄に隔生する、色は白からクリーム色になる

柄は中心生で、下方に太まり、基部は棍棒状に膨らむが、地中で根状に細まり、中空

色、表面、肉は傘と同様

美味しそうだが、食毒不明