いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ミス・マッチ。  mis-match

2009-12-12 19:54:14 | 日記
 外交日程は、十分な時間をもって相手国と交渉し打ち合わせのうえ、多忙なスケ
ジュールに合わせて、効果的な段取りを詰めて外交交渉としなければ成立しない。
 民主党が、幹事長をはじめ初当選の国会議員140人余りを含む600人にも及
ぶ大代表団を組んで党を挙げて中国訪問に出かけた。

 政局は今、来年度予算編成の大詰め、普天間基地の移設問題、デフレ、円高経済
の景気対策と最初の正念場を迎え、党はといえば、窓口となって地方からの要望を
とりまとめ、政府に予算化要求をすることになっており、また税制改正でも政府と
党で詰めの段階の重要時期。
 結局、党執行部の不在で、重要課題がストップしている状況だ。

 この時期の外交日程は、余裕なのか、カムフラージュ(camouflage)なのか、ア
シスト(assist)なのか。国民生活は、それどころじゃない。 
 政府と党のこのインバランス(mis-match)は、政権発足時から懸念されていた
ミスマッチの現実が問題化したのだ。
 この時期、このような外交日程を組むことが適当ではない。

 結果としてかもしれないが、国民生活の現状は、デフレ、円高にボーナス15%
カットと20万人にも及ぶ就職もなく収入もなく年末を迎える、何重苦もの負荷を
強いられている日常だ。
 政府と党が一体となってこの危機管理にあたることが求められている重要課題季
節での中国への大代表団の派遣は、時期の設定のまずさも手伝って、政権交代の
勝利、党自身の勢力誇示、自己満足としか映らない、で済まないのが気の毒で迷惑
だ。

 新人議員の研修は、必要だ。まして、当選オリエンテーション時の、しかも中国
の首脳への会見となれば、政治モチーブには絶対効果はある。しかし、この時期の
国会議員の大代表団の外交はミスマッチ(mis-match)。
 メディアが良識的な反応を示さないのは不思議だ。

 政権の100日が過ぎる。年末から年始にかけて、責任、決断、実行の政治日程が続く。修正するのに、遅いということはない。

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