12月28日は大安ということで、スーパーではさかんに「しめ飾り」の販売宣伝
キャンペーンをやっていた。年末の掃除もすませて、やはり大安の日に玄関先に
しめ飾りを飾りつける家々は多い。
近年は、建築様式も木造ばかりとはいかないので、硬質なアルミサッシの玄関
ドアの家では飾りつけようもなく、リース式のしめ飾りなんかも見かける。
(1)しめ飾りは、うず巻き型にしめるタイプと、一文字の一本じめのタイプがあ
り、飾る方も、売る方も大安という日を選ぶ縁起物なのだが、スーパーでは野菜や
食品と同じように棚に山のように乱雑に、ただ積みあげて販売していて、とてもご
利益をという気分にはならない。
霊験あらたかな神社にでも赴いて祈祷でも受けたしめ飾りならまだしも、スーパ
ーの棚に積みあげられたしめ飾りとなれば、風習というよりはファッション、ビジ
ュアル(visual)的ファッション感覚のものだ。
ビジュアルとしては、和洋建築物ともに、古いものがあたらしいパラドックス(paradox)
感覚で、玄関のシンボルとしてフィットする。今でもしめ飾りを飾りつける家々は
多い。
以前は、多くの自動車の前頭部にも飾りつけていたが、もう数年前からほとんど
見かけなくなってきた。自動車の場合は、見た目にも違和感があってビジュアル的
にフィットせず、ファッション感覚から外れるのは自然のこと。
タクシー業界、流通サービスあたりが始めたのか、随分以前に正月の太宰府を訪
ねた時には、車の飾りつけも全盛の頃で、ここでは他の地域の3倍ぐらいの大きな
しめ飾りを飾りつけて車が走っていて、さすが太宰府、古式ゆかしき地域ではちょ
っと違って映った。
(2)祝日に日の丸旗を玄関先に掲げている家、もうまったく見かけなくなった。時折
、日の丸旗を見かけると、今日は何の祝日だったかと考えてしまう始末。日の丸旗
そのものにもちろん違和感はないが、玄関先のあのスタイルの掲出となると、今は
ビジュアル的にフィットしない。人によっては戦争に走った悪夢もよみがえる光景
かもしれない。
風習もファッション感覚で捉えられて、ビジュアル的にフィットするものが継続
されて、しかし、しめ飾りも家々から姿を消していく運命なのかもしれない。古式
ゆかしきしめ飾り(大根や野菜を使ったもの)は年々姿を消している。
(3)正月気分となると、三が日の初詣でだけは各地の神社仏閣にそれぞれ数十万
人~数百万人の人出が毎年あって、通行規制を受けながらも大変な思いをして初詣
でを欠かさない。
新年への気分、生活環境の切り替えを実感したいムード・アイテムとして、今も三が
日にこだわった行動習性だ。
元日の朝の雑煮も多くの家庭では欠かさないし、デパートやスーパーではおせち
料理が正月のメイン商品だ。正月ぐらいは、若者も羽織着物姿で違和感を持たない。
風習といわれる古来のものも、(イ)衣、(ロ)食、(ハ)住の順序で抵抗感も
少なくて取り入れられて、関心と影響力に高低差がでてくるのがわかる。
古式ゆかしき古来の習慣、風習もビジュアル、ファッション感覚のものは総じて
すたれ、ムード感覚のものは継続される。
ついに不況も2年連続で年を越す。気分だけは、正月。今は政治も国民も周りの
ことに気を取られて思考力が、足りない。
日銀は、来年いっぱいもデフレの懸念を話す。来年は、思考してこそ、打開の年
だ。
キャンペーンをやっていた。年末の掃除もすませて、やはり大安の日に玄関先に
しめ飾りを飾りつける家々は多い。
近年は、建築様式も木造ばかりとはいかないので、硬質なアルミサッシの玄関
ドアの家では飾りつけようもなく、リース式のしめ飾りなんかも見かける。
(1)しめ飾りは、うず巻き型にしめるタイプと、一文字の一本じめのタイプがあ
り、飾る方も、売る方も大安という日を選ぶ縁起物なのだが、スーパーでは野菜や
食品と同じように棚に山のように乱雑に、ただ積みあげて販売していて、とてもご
利益をという気分にはならない。
霊験あらたかな神社にでも赴いて祈祷でも受けたしめ飾りならまだしも、スーパ
ーの棚に積みあげられたしめ飾りとなれば、風習というよりはファッション、ビジ
ュアル(visual)的ファッション感覚のものだ。
ビジュアルとしては、和洋建築物ともに、古いものがあたらしいパラドックス(paradox)
感覚で、玄関のシンボルとしてフィットする。今でもしめ飾りを飾りつける家々は
多い。
以前は、多くの自動車の前頭部にも飾りつけていたが、もう数年前からほとんど
見かけなくなってきた。自動車の場合は、見た目にも違和感があってビジュアル的
にフィットせず、ファッション感覚から外れるのは自然のこと。
タクシー業界、流通サービスあたりが始めたのか、随分以前に正月の太宰府を訪
ねた時には、車の飾りつけも全盛の頃で、ここでは他の地域の3倍ぐらいの大きな
しめ飾りを飾りつけて車が走っていて、さすが太宰府、古式ゆかしき地域ではちょ
っと違って映った。
(2)祝日に日の丸旗を玄関先に掲げている家、もうまったく見かけなくなった。時折
、日の丸旗を見かけると、今日は何の祝日だったかと考えてしまう始末。日の丸旗
そのものにもちろん違和感はないが、玄関先のあのスタイルの掲出となると、今は
ビジュアル的にフィットしない。人によっては戦争に走った悪夢もよみがえる光景
かもしれない。
風習もファッション感覚で捉えられて、ビジュアル的にフィットするものが継続
されて、しかし、しめ飾りも家々から姿を消していく運命なのかもしれない。古式
ゆかしきしめ飾り(大根や野菜を使ったもの)は年々姿を消している。
(3)正月気分となると、三が日の初詣でだけは各地の神社仏閣にそれぞれ数十万
人~数百万人の人出が毎年あって、通行規制を受けながらも大変な思いをして初詣
でを欠かさない。
新年への気分、生活環境の切り替えを実感したいムード・アイテムとして、今も三が
日にこだわった行動習性だ。
元日の朝の雑煮も多くの家庭では欠かさないし、デパートやスーパーではおせち
料理が正月のメイン商品だ。正月ぐらいは、若者も羽織着物姿で違和感を持たない。
風習といわれる古来のものも、(イ)衣、(ロ)食、(ハ)住の順序で抵抗感も
少なくて取り入れられて、関心と影響力に高低差がでてくるのがわかる。
古式ゆかしき古来の習慣、風習もビジュアル、ファッション感覚のものは総じて
すたれ、ムード感覚のものは継続される。
ついに不況も2年連続で年を越す。気分だけは、正月。今は政治も国民も周りの
ことに気を取られて思考力が、足りない。
日銀は、来年いっぱいもデフレの懸念を話す。来年は、思考してこそ、打開の年
だ。