サッカーワールドカップ南アフリカ大会(2010年6月)で日本が1次リーグ
で対戦する3か国が、オランダ、デンマーク、カメルーンに決まった。
対戦相手は、伝統のハイレベルのヨーロッパ、新興台頭著しいアフリカで、予選
負け知らず(オランダ)、10試合で5失点(デンマーク)、個々の身体能力が抜
群に高い(カメルーン)と、総合力の高い、組織的で堅実で、タフネスと三拍子そ
れぞれに兼ね備えた、特徴のある対戦相手だ。
日本の「中庸(かたよらないで、ほどよい)のサッカー」が勝ち進むのには、ブレー
クスルーする3種の壁は険しい状況の中。サッカーは攻撃(FW)、中盤(MF)
、守備(DF)とフォーメーション(formation)が確立しているスポーツで、得点が
大量に入ることの少ない(その分、1点の持つ力の許容範囲も大きいが)ゲーム
だ。
一瞬にして攻勢(aggression)というチャンスもあり、90分間のテストマッチ
(国を代表した試合)の点差のひらかないモチーブを一瞬に賭けたい。願わくば、
日本も「中庸」のフレームワークからはみ出た、ひとりで持ち込める個性的な、突
出したストライカーの出現が待ち望まれる。日本人のきめの細かいフィジカル・キ
ャパシティ(physical capacity)からして、不可能なことではない。
サプライズは結果に対してではなく、パフォーマンスだ。
サッカーのゲームコントーロールが格段の変化を遂げたとはいえ、日本もオリン
ピックでメダル獲得、ブラジル打破の時代もあった。伝統に近づいて、伸びている
のは後発国の日本だ。
いくら投資してもメダルの可能性がない、というレベル以上の夢を見たい。
12月6日福岡国際マラソンで、日本で初めて2時間5分台の優勝タイム(エチオ
ペア・アスリート)が出た。従来の海風の影響を受けていた海の中道コースを数年
前から市街地フラットコースに変更して高速化の環境も整えてのタイムだ。
男子マラソンも、かっての2時間10分を切ることが記録の耐久レースから、8
分台、7分台で驚異的と言われたハイペース時代のあと、トラックレースで最長距
離の1万メートル(10キロ)のチャンピオンがマラソンに参加すれば2時間5分
台を切るのはすぐ可能と言われたハイスピード時代が、やはり現実になった。
今、男子マラソンの世界最高記録は、1万メートルで世界チャンピオンだったゲブ
レシラシエ(エチオペア)の2時間3分59秒。かっては、男子マラソンの世界ト
ップランクにいた日本人の現在記録が7分台ということで、勝負にならない。
7分台のアスリートが、いかにトレーニングしようと辿(たど)れない3分台の
記録(ただし、同じ条件のレース比較ではない)で、このマラソンの大幅な記録更
新は、人間のフィジカル・キャパシティ(physical capacity)の「進歩」では到
底はかれずに、別次元のその能力(physical capacity)をすでに兼ね備えたアス
リートのマラソンレースへの参加があったという事実だ。
事業仕分けで、いくら投資してもメダルの可能性がない、とスポーツ関連予算の
削減だった。
現在、世界トップランクの日本女子マラソンにも、別次元のハイスピードレース
の時代が確実にくるだろう。
スポーツで「成果」というのは「進歩」の果実だ。フィジカル・キャパシティの
「進歩」に投資するのであって、メダルに投資するのではない。
フィジカル・キャパシティの「進歩」が、社会の健康、精神構造の構成に及ぼす
効果、成果は、メダル獲得より大きい。
で対戦する3か国が、オランダ、デンマーク、カメルーンに決まった。
対戦相手は、伝統のハイレベルのヨーロッパ、新興台頭著しいアフリカで、予選
負け知らず(オランダ)、10試合で5失点(デンマーク)、個々の身体能力が抜
群に高い(カメルーン)と、総合力の高い、組織的で堅実で、タフネスと三拍子そ
れぞれに兼ね備えた、特徴のある対戦相手だ。
日本の「中庸(かたよらないで、ほどよい)のサッカー」が勝ち進むのには、ブレー
クスルーする3種の壁は険しい状況の中。サッカーは攻撃(FW)、中盤(MF)
、守備(DF)とフォーメーション(formation)が確立しているスポーツで、得点が
大量に入ることの少ない(その分、1点の持つ力の許容範囲も大きいが)ゲーム
だ。
一瞬にして攻勢(aggression)というチャンスもあり、90分間のテストマッチ
(国を代表した試合)の点差のひらかないモチーブを一瞬に賭けたい。願わくば、
日本も「中庸」のフレームワークからはみ出た、ひとりで持ち込める個性的な、突
出したストライカーの出現が待ち望まれる。日本人のきめの細かいフィジカル・キ
ャパシティ(physical capacity)からして、不可能なことではない。
サプライズは結果に対してではなく、パフォーマンスだ。
サッカーのゲームコントーロールが格段の変化を遂げたとはいえ、日本もオリン
ピックでメダル獲得、ブラジル打破の時代もあった。伝統に近づいて、伸びている
のは後発国の日本だ。
いくら投資してもメダルの可能性がない、というレベル以上の夢を見たい。
12月6日福岡国際マラソンで、日本で初めて2時間5分台の優勝タイム(エチオ
ペア・アスリート)が出た。従来の海風の影響を受けていた海の中道コースを数年
前から市街地フラットコースに変更して高速化の環境も整えてのタイムだ。
男子マラソンも、かっての2時間10分を切ることが記録の耐久レースから、8
分台、7分台で驚異的と言われたハイペース時代のあと、トラックレースで最長距
離の1万メートル(10キロ)のチャンピオンがマラソンに参加すれば2時間5分
台を切るのはすぐ可能と言われたハイスピード時代が、やはり現実になった。
今、男子マラソンの世界最高記録は、1万メートルで世界チャンピオンだったゲブ
レシラシエ(エチオペア)の2時間3分59秒。かっては、男子マラソンの世界ト
ップランクにいた日本人の現在記録が7分台ということで、勝負にならない。
7分台のアスリートが、いかにトレーニングしようと辿(たど)れない3分台の
記録(ただし、同じ条件のレース比較ではない)で、このマラソンの大幅な記録更
新は、人間のフィジカル・キャパシティ(physical capacity)の「進歩」では到
底はかれずに、別次元のその能力(physical capacity)をすでに兼ね備えたアス
リートのマラソンレースへの参加があったという事実だ。
事業仕分けで、いくら投資してもメダルの可能性がない、とスポーツ関連予算の
削減だった。
現在、世界トップランクの日本女子マラソンにも、別次元のハイスピードレース
の時代が確実にくるだろう。
スポーツで「成果」というのは「進歩」の果実だ。フィジカル・キャパシティの
「進歩」に投資するのであって、メダルに投資するのではない。
フィジカル・キャパシティの「進歩」が、社会の健康、精神構造の構成に及ぼす
効果、成果は、メダル獲得より大きい。