いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

フェイル セーフ(間違っても安全)。  fail safe

2009-12-02 20:07:39 | 日記
 朝の通勤時間帯の一般幹線道路で信号待ちの車、オートバイの列に大型のトレー
ラーが減速する気配(ブレーキの痕跡がない報道)もなく突っ込み、次々と玉突き
事故で5人が重軽傷のトレーラー事故。

 高速道路でも見かける重大自動車事故で、くり返す、この業界のあきれるばかり
の法外、無責任でしまりのない管理能力、体制の業界体質がそのまま放置されて
いる。
 だれもが、いつでも被害者になりうる、避けようもない重大事故で、解決が急が
れる重要課題だ。

 居眠り運転との報道のあと、「考え事をしていて、前をよく見ていなかった」(加害
運転者)と供述しているという。ブレーキの痕跡はないのだ。
 このような悲惨な事故は何故くり返されるのか。徹底した対策、検証と安全義務
化が、せめてその事故で非劇をとどめて必要なのに、十分でないか、なおざりにさ
れている。

 流通が、大量、定時対応の鉄道輸送から、ジャスト・イン・タイム(just in
time)のコンビニエンス(convenience)の時代のニーズにあわせて、トラック輸
送にシフトされた。整備された高速道路も手伝って、トラック輸送が流通の中核と
なり、安全や環境対策を度外視した収益主義を、社会も政治も見過ごしてきた。

 一般車の排出規制には環境基準を厳しく適応して、その傍(かたわ)らを多量の
排気ガスを放出して走るトラックが常にいた。トラック業界と政治の癒着により改
善はいつも後回しだった。
 環境対策からも、トラックの排出ガス規制にはもっと厳しい基準、対策が必要だ


 収益主義は、過密な運転スケジュールを強要して、健康や安全は見過ごされ
るトラック業界の企業マインド、反社会的管理体制の責任はもとより大きい。
 それを十分に管理、検証できない政治の監督責任は重大だ。徹底して、検証、
安全義務化を推進して、原因を根絶する輸送システムを早急につくらなければ
ならない社会安全問題だ。

 自動車(メーカー)業界も、安全対応のための機能開発、強化でサポートするこ
とが求められる。
 タクシー業界では、運転記録を映像で残すシステムが取り入れられている。
安全確認、自律神経を刺激する効果はある。
 車間の安全距離の感知、告知シグナル、指令室(企業)と営業車(トラック)と
の健康、安全対応の検証、アドバイスのコミュニケーション、情報システムの
確立などだ。

 トラック業界と車の安全機能、〔フェイル・セーフ(fail safe)「間違っても安全」〕
の環境整備に、いくらなんでももう本格的に取り組むべきだ。

 
 

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