いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

今日は。うなぎ。  this is a unagi(eel) , spitch-cocked eel

2010-07-18 20:01:10 | 日記
 来週は土用の丑だし、老舗のうなぎの名店となると混雑は目に見えてる。来週のうなぎの
品質はさぞかし立派なのを揃えてはいるだろうけど、今年は品薄という市場の情報もあって、
梅雨明けの晴天に誘われて、一週間早く連休の中日にうなぎ(eel)を食べに行く。

 本店は別にあるのだが、贔屓(ひいき)の店は都心にある店。別に何々支店とは呼ばずに、
ついてもいずに、本店と同じ銘柄の店。本店は庭付き日本家屋の一戸建てで、都心の店はビ
ルの最上階にある。
 本店は、濃いめの古来の味付けで、都心の店はどちらかというとあっさり目の味付け。この
あっさり目の味付けと焼き具合が合っていて、贔屓にしている。

 「ひつまぶし」の名店として知られているが(ひつまぶしも、それはそれでおいしい。体調に
よってはひつまぶしを選ぶことはある。)、うなぎはやはり、蒲焼き(spitch-cocked eel)。
うなぎは、焦げ目をつけた香ばしい秘伝のタレで、「味」と「香り」を相乗で楽しむ。

 うなぎの味が好きで、楽しみたいならやはり「丼」ものです。二段に分けて一匹まるごと
蒲焼きが丼の中におさめられていて、まず上に乗せられた脂が「じゅうじゅう」いっている
ふっくらタレ充満のうなぎで、白ごはんと一緒に食べて、食べるにしたがって中ごろのある
二段目のうなぎを、今度はタレがしみ込んだごはんと一緒に食べる。
 うなぎの香ばしい蒲焼きの味と香りが堪能できる。味を楽しむには、サンショウは使わな
い。

 ところで、土用の丑のほぼ一週間前の今日、連休の中日ということで混雑もいつも並と期
待して出向いたが、この季節になると土用の丑もなにもない、2時間待ちの列の客入りだ。
 古来からうなぎ好きの日本人です。今日は、たっぷりうなぎの文明観を楽しみました。
 この人の列を見ていると(もちろん、その中にいたわけだけれど)、選ばれたうなぎも大変
だろうなと思う。品質はいつ見ても、食べても特上ものだ。

 うなぎを食べる時には、不思議と自然にいろんなものに感謝しながら食べている。冬でも
うなぎを食べると、身体の芯から汗ばんできて栄養度(エネルギー)の高さは自覚できて、
けっこう値は張るが、たまに投資して食べるものとして洋食系に比較すれば値ごろ感、お得
感、食べ応え感はある。うなぎは費用対効果の高い食べ物だ。

 そこで自然に、感謝して食べている。人とか健康とか人生とか仕事とか、時には運命とか
に。今日は、若いカップルが多い。どちらかというと見るからに旅行客というのがいつもに比
べて少なく、地元の客層が目立つ。

 みんな随分とむずかしそうな顔して食べている。極上ものだからもっと楽しんで笑顔で食
べればいい。この店でも、店の中に入ると昨年までなら中央に天井はおろか客の顔にまで
届きそうな生け花が存在していたが、最近は随分と簡素な枝ぶりに変わってきている。
 不況時代に、節約するとすればまずそういうところからだからだ。

 2時間待ちで、随分と空腹のところお陰でよけいに美味しくて、感謝しながら食べ終えた
のはもう3時をとっくにすぎていた。店の外に出ると、この時間店の外(といってもいすのあ
るビルのフロアー)には、同じくらいの列の客がまだ待つ。

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