(1)2020年東京五輪で野球が復活するのか、追加種目の1次選考の中に順当にというべきか選ばれた。後は五輪予算の問題で種目人数が1種目にしては多いことによる財政負担が問題らしい。
その五輪野球の中心となるプロ野球で70試合のシーズン半分近くを経過して、セ・リーグでは全球団から貯金(勝ち越し)が消える(central league has not a deposit)というこれまで聞いたことがない事態になっている。
(2)直前のセ・パ交流戦は例年波に乗るチームがあらわれて、同一リーグ同士の対戦がないうちに1チームだけが勝って他のチームが負けるという、リーグペナントレースの行方を大きく左右することがあったが、今年はセ・パ交流戦の試合数も減ってパ・リーグの圧倒的な戦力優位の中でセ・リーグチームが揃って下位に低迷して、70試合経過してのセ・リーグチームから貯金チームが消える珍事(misadventure)となった。
低レベルながらセ・リーグは全6チームが2.5ゲーム差の中にひしめきあっての混戦で、勝敗表のゲーム差欄はスッキリした「0」の数字が並ぶ。どこのチームにも優勝の可能性がありその点での興味は残る。
(3)交流戦であれほど負け続けた巨人がそれでもセ・リーグ首位にいるというのだから交流戦というのもゲーム・マジックであって、スポーツのダイナミズム(dynamism)を失わせるものだ。
交流戦は「勝利」数だけをカウントするとか、交流戦直前の同一リーグの勝敗状況に極端にマジック影響を及ぼさない工夫もいるのではないのか。
(4)セ・リーグ3連覇中の巨人は、近年は先発メンバーが固定せずに特に今年は日替わりメンバーのように目まぐるしい変わりようだ。1番を打っていた選手が翌日には7、8番の下位にいたりして戦力趣旨が一貫せずに、これでは年間を通した長いペナントレースをチーム力として戦うことはむずかしいだろう。
結果をより求められる盟主としてのチーム事情はあっても、その結果に結び付いてこない(かろうじて低レベルのペナントレースに助けられている)。
チームの「核」になる選手が見当たらないのでふさわしい「力」の選手が4番に座るわけでもなくて、メンバーを見ても貧弱さがよく見える。
(5)今年は阿部選手のファースト転向起用から始まり、ペナント開始早々に元のキャッチャーに戻り、またここへきてファースト起用とプロ野球としての戦略にあるまじき場当たり采配だ。チーム内外に中心選手の力の衰えを示すだけのものだ。
勝てばいいだけがプロ野球ではない。夢とか醍醐味とかダイナミズムとかがあるだろう。
巨人の4番といえば長嶋、王というスーパープレーヤーが担ってきただけに野球の質が変わったとはいえ、いつの時代の「存在感」を比較しても別格であり、自然と現在の比較貧弱さが際立って見える。
(6)巨人の4番の存在感といえば松井秀喜さんまでで、ドラフト制度の影響をモロに受けることになった現在チーム事情だ。
パラドックス(paradox)としてそれでも現在巨人が首位にいるのだから、セ・リーグの今年のレベルもパッとしない。
その五輪野球の中心となるプロ野球で70試合のシーズン半分近くを経過して、セ・リーグでは全球団から貯金(勝ち越し)が消える(central league has not a deposit)というこれまで聞いたことがない事態になっている。
(2)直前のセ・パ交流戦は例年波に乗るチームがあらわれて、同一リーグ同士の対戦がないうちに1チームだけが勝って他のチームが負けるという、リーグペナントレースの行方を大きく左右することがあったが、今年はセ・パ交流戦の試合数も減ってパ・リーグの圧倒的な戦力優位の中でセ・リーグチームが揃って下位に低迷して、70試合経過してのセ・リーグチームから貯金チームが消える珍事(misadventure)となった。
低レベルながらセ・リーグは全6チームが2.5ゲーム差の中にひしめきあっての混戦で、勝敗表のゲーム差欄はスッキリした「0」の数字が並ぶ。どこのチームにも優勝の可能性がありその点での興味は残る。
(3)交流戦であれほど負け続けた巨人がそれでもセ・リーグ首位にいるというのだから交流戦というのもゲーム・マジックであって、スポーツのダイナミズム(dynamism)を失わせるものだ。
交流戦は「勝利」数だけをカウントするとか、交流戦直前の同一リーグの勝敗状況に極端にマジック影響を及ぼさない工夫もいるのではないのか。
(4)セ・リーグ3連覇中の巨人は、近年は先発メンバーが固定せずに特に今年は日替わりメンバーのように目まぐるしい変わりようだ。1番を打っていた選手が翌日には7、8番の下位にいたりして戦力趣旨が一貫せずに、これでは年間を通した長いペナントレースをチーム力として戦うことはむずかしいだろう。
結果をより求められる盟主としてのチーム事情はあっても、その結果に結び付いてこない(かろうじて低レベルのペナントレースに助けられている)。
チームの「核」になる選手が見当たらないのでふさわしい「力」の選手が4番に座るわけでもなくて、メンバーを見ても貧弱さがよく見える。
(5)今年は阿部選手のファースト転向起用から始まり、ペナント開始早々に元のキャッチャーに戻り、またここへきてファースト起用とプロ野球としての戦略にあるまじき場当たり采配だ。チーム内外に中心選手の力の衰えを示すだけのものだ。
勝てばいいだけがプロ野球ではない。夢とか醍醐味とかダイナミズムとかがあるだろう。
巨人の4番といえば長嶋、王というスーパープレーヤーが担ってきただけに野球の質が変わったとはいえ、いつの時代の「存在感」を比較しても別格であり、自然と現在の比較貧弱さが際立って見える。
(6)巨人の4番の存在感といえば松井秀喜さんまでで、ドラフト制度の影響をモロに受けることになった現在チーム事情だ。
パラドックス(paradox)としてそれでも現在巨人が首位にいるのだから、セ・リーグの今年のレベルもパッとしない。