(1)13億人の国民と広大な国土を持つ中国がGDPで日本を抜くことは不思議なことではないから驚くことでもないが、むしろ経済成長率がプラスなのが不思議な今の世界経済で+7%をひとり維持する中国経済の本当のところ、実体、実像がよくわからないことがすっきりしない。
ひとり当たりのGDP換算では1億2千万の国民の日本の方が高い割合になるので、国民生活全体のレベルでは中国は日本には及ばない。
都市と農村の格差拡大をこれからインフラ整備で埋めていけばGDPははかりしれなく成長し続ける要素があるから、その巨大市場、経済成長率は世界経済のけん引として欠かすことができないどころか、将来的には米国を抜いてGDP世界一も実現可能のように見える。
(2)だから中国が主導したAIIBに運営透明性に懸念を示す米国、日本、カナダを除いた先進国、その他新興国、低開発経済国がこぞって参加を表明している。
しかしその中国は共産党1党独裁国家として情報は厳しく管理統制されて、国の実体、実像は一向に見えてこない。とてもGDP世界第2の経済国でAIIBでアジアインフラ整備を主導推進しようという意欲のある国には似つかわしくもない閉鎖性、反自由主義では、経済力に見合った国の信頼性、信用性は与えられない。
(3)先日の乗客数百人が亡くなった客船事故でも情報、報道規制を厳しく敷いて、事故被害家族関係者も事故現場にも近づけなくて閉めだす国家権力構造は、世界経済けん引に見合った国力にはほど遠い国家像でしかない。
そもそも13億人の国民に広大な国土を1国として統治すること自体に限界があり、欧州に芽生えた分離独立民族運動の風潮の時代に中国も民族分離独立に向かうのが自然の国家統治形態だ。
現在のところは反中央政権闘争を続けるウイグル族、チベット地域の封じ込めで、依然13億人国家の威厳を世界に保とうとしているのが精一杯の中国の誇示国策だ。
(4)映像で紹介されるスモッグ(PM smog)に広く覆われた中国の都市を見ていると、GDP世界第2の経済大国としての「顔」がよく見えてこない。
もっと風通しがよくならないと、経済力に合わせた軍事力増強の警戒感も強くなるばかりだ。
軍事力を拡大して南シナ海埋め立て、東シナ海領海、領空侵犯と国土拡張政策とさらに肥大化を続けようというのだから、国内の国民格差不満を外に向けさせようという古い権力観、構造観であって、GDP世界第2の国力のダイナミズム(dynamism)ではあるが「限界」(bounds)でもある両刃の剣だ。
(5)米ソ冷戦時代のソ連も連邦制が崩壊したように中国もその道をたどるのか、あたらしい連邦、共和制に向かうのか、一党独裁国家として自らコントロールの効かないさらに肥大化を続けるのか重大な選択だ。
ひとり当たりのGDP換算では1億2千万の国民の日本の方が高い割合になるので、国民生活全体のレベルでは中国は日本には及ばない。
都市と農村の格差拡大をこれからインフラ整備で埋めていけばGDPははかりしれなく成長し続ける要素があるから、その巨大市場、経済成長率は世界経済のけん引として欠かすことができないどころか、将来的には米国を抜いてGDP世界一も実現可能のように見える。
(2)だから中国が主導したAIIBに運営透明性に懸念を示す米国、日本、カナダを除いた先進国、その他新興国、低開発経済国がこぞって参加を表明している。
しかしその中国は共産党1党独裁国家として情報は厳しく管理統制されて、国の実体、実像は一向に見えてこない。とてもGDP世界第2の経済国でAIIBでアジアインフラ整備を主導推進しようという意欲のある国には似つかわしくもない閉鎖性、反自由主義では、経済力に見合った国の信頼性、信用性は与えられない。
(3)先日の乗客数百人が亡くなった客船事故でも情報、報道規制を厳しく敷いて、事故被害家族関係者も事故現場にも近づけなくて閉めだす国家権力構造は、世界経済けん引に見合った国力にはほど遠い国家像でしかない。
そもそも13億人の国民に広大な国土を1国として統治すること自体に限界があり、欧州に芽生えた分離独立民族運動の風潮の時代に中国も民族分離独立に向かうのが自然の国家統治形態だ。
現在のところは反中央政権闘争を続けるウイグル族、チベット地域の封じ込めで、依然13億人国家の威厳を世界に保とうとしているのが精一杯の中国の誇示国策だ。
(4)映像で紹介されるスモッグ(PM smog)に広く覆われた中国の都市を見ていると、GDP世界第2の経済大国としての「顔」がよく見えてこない。
もっと風通しがよくならないと、経済力に合わせた軍事力増強の警戒感も強くなるばかりだ。
軍事力を拡大して南シナ海埋め立て、東シナ海領海、領空侵犯と国土拡張政策とさらに肥大化を続けようというのだから、国内の国民格差不満を外に向けさせようという古い権力観、構造観であって、GDP世界第2の国力のダイナミズム(dynamism)ではあるが「限界」(bounds)でもある両刃の剣だ。
(5)米ソ冷戦時代のソ連も連邦制が崩壊したように中国もその道をたどるのか、あたらしい連邦、共和制に向かうのか、一党独裁国家として自らコントロールの効かないさらに肥大化を続けるのか重大な選択だ。