いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

菅首相の言語能力。 tongue of premier suga

2020-10-30 20:14:46 | 日記
 (1)国会の代表質問、各政党の代表クラスや幹事長クラスが出ても討論を戦わすものでもなく、言いっぱなしに答えっぱなしの言質(げんち)を取るものでもなく時間の浪費で、もちろん1問1答の予算委員会のような緊張感もない。

 (2)安倍前首相の森友、加計、桜を見る会疑惑が解明されずに国会審議でいつまでも問題になる事態に続き、菅首相にとっては新政権早々の臨時国会で日本学術会議の任命拒否問題がこれといった理由説明がなく問題は収まらない。

 任命権者の菅首相が任命拒否で述べたのは「総合的、俯瞰的、広い視野で(日本学術会議が)バランスの取れた~存在であるべき」〔国会答弁ー( )内は本ブログ注〕で「(出身者に)偏りがみられ~多様性が大事」(同)なのを念頭に判断したと答えて、何を言いたいのか言っている意味がさっぱりわからない答弁だ。

 (3)「俯瞰的」は安倍前首相の世界を飛び回り俯瞰する外交の特権だったが、菅首相の安倍政治を継承する受け売りか、世界を飛び回る外交方針と日本学術会議6人任命拒否問題ではスケールが違いすぎて使うには似つかわしくなく、本人もよく理解できないものだろうし、「多様性」が大事といわれても200超の会員の中で6人だけ任命拒否して、多様性とどうつながり関係するのか言葉の意味が響かない、伝わらない。

 (4)多様性といえば生物多様性がよく使われるが、それぞれの生物の特性、特徴を尊重、生かしてすべてが共生、共存しうる世界のことで、パラドックス(paradox)として6人任命拒否があってはならない意味のことであり、菅首相自身が多様性を否定している日本学術会議任命拒否問題だ。

 (5)今回の菅首相の所信表明演説から代表質問答弁での読み間違いが収まらず(報道)に続いており、議場からも本人自身も笑いを浮かべているのは菅首相のあか抜けない個性のひとつかもしれないが、やはり必要な緊張感を欠いている。

 (6)日本学術会議の任命拒否説明での総合的、俯瞰的、多様性と意味の通じない、理解もしないはぐらかしの言葉のら列は菅首相の言葉ではなく、国民にストレートには伝わるものではなく、まして初めての所信表明にはつながらずに答弁の適切性、的確性もうかがえない。

 もちろん首相になって何をしようというのか、したいのかはわからないし、菅首相自身の言葉で語らないから空疎なものにしか聞こえない。菅首相としては無責任の極みだ。

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