(1)世界的な新型コロナ感染流行(pandemic)が続く中での今年のノーベル賞は多分に新型コロナウイルス肺炎を意識した選考となるのかと考えたが、初日の医学生理学賞はC型肝炎ウイルス発見の米国カナダの科学者3名に決まり、やはり意識したのかとひとり思いをいたしていたが、2日目の物理学賞はブラックホールの存在を証明した英米の科学者3名が選出されて、アインシュタインを超えるブレークスルー(報道)の研究業績に決定した。
(2)今年の新型コロナウイルス感染流行拡大にとらわれることのない、これまでのように画期的な研究業績が対象だった。そうして3日目の化学賞はゲノム編集を開発、実用化につなげた米仏の科学者2名に授賞が決まった。
報道によると山中伸弥京大教授はすでに数年間のうちにゲノム編集でノーベル賞授賞者が出ると予想していたといい、その通りの「医学のみならず全生命科学における画期的な発見」(山中談話)と評価した。
(3)ゲノム編集は人間の遺伝子を狙い通りに切り張りして遺伝子操作(働かないようにしたり新たな機能を付け加えたりできるー報道)、編集できるもので、農畜産物の品種改良、難病やがん患者への遺伝子治療に期待が高まっている(同)が、他方ヒトの受精卵に利用すれば親が好む外見や能力を持つ「デザイナーベビー」の誕生につながる(同)として人間の普遍的、自然生命倫理、生態系に影響を及ぼす行為として問題、課題もある。
(4)かってのノーベル賞はその当時の画期的な研究業績で授賞したものが後年になって理論的に否定されたこと(1度だけ)があり、研究業績、成果が定着、広く受け入れられる相当期間を経てからの授賞が多かったが、近年は高い研究業績が注目、評価されている中での即時の授賞が中心となっている。
(5)ゲノム編集もどこまで容認するのか、中国で国家的基準が整わないうちに研究者の判断でのゲノム編集で双子誕生が報道されて問題となり、法的規制、基準、生命倫理問題が焦点となっており、研究業績を先取りした課題、問題が多い中での授賞となった。
(2)今年の新型コロナウイルス感染流行拡大にとらわれることのない、これまでのように画期的な研究業績が対象だった。そうして3日目の化学賞はゲノム編集を開発、実用化につなげた米仏の科学者2名に授賞が決まった。
報道によると山中伸弥京大教授はすでに数年間のうちにゲノム編集でノーベル賞授賞者が出ると予想していたといい、その通りの「医学のみならず全生命科学における画期的な発見」(山中談話)と評価した。
(3)ゲノム編集は人間の遺伝子を狙い通りに切り張りして遺伝子操作(働かないようにしたり新たな機能を付け加えたりできるー報道)、編集できるもので、農畜産物の品種改良、難病やがん患者への遺伝子治療に期待が高まっている(同)が、他方ヒトの受精卵に利用すれば親が好む外見や能力を持つ「デザイナーベビー」の誕生につながる(同)として人間の普遍的、自然生命倫理、生態系に影響を及ぼす行為として問題、課題もある。
(4)かってのノーベル賞はその当時の画期的な研究業績で授賞したものが後年になって理論的に否定されたこと(1度だけ)があり、研究業績、成果が定着、広く受け入れられる相当期間を経てからの授賞が多かったが、近年は高い研究業績が注目、評価されている中での即時の授賞が中心となっている。
(5)ゲノム編集もどこまで容認するのか、中国で国家的基準が整わないうちに研究者の判断でのゲノム編集で双子誕生が報道されて問題となり、法的規制、基準、生命倫理問題が焦点となっており、研究業績を先取りした課題、問題が多い中での授賞となった。