(1)総理大臣は国民主権論はあるが国の実質最高権力者であり責任者で、これを握って何をしようとするのかは野心であり大きな野望であることには違いはない。菅首相は安倍前政権を官房長官として支え続けて、安倍前首相の健康上の理由による突然の辞任にもすばやく対応して5派閥支持の大勢の流れをつくり立候補前に決着させるという権力志向をみせた。
(2)そのとおり大胆な行動、判断で菅首相になりそれで何をするのか打ち出すのかと注目したが、まず打ち出したのが携帯電話料金の値下げを担当相に指示し、日本学術会議推薦者6人の任命拒否だった。
携帯電話料金の値下げは国民生活にも影響力は大きいが、安倍前首相の辞任により野心、野望実現のチャンスを生かしたにしてはこれらはまず首相としてやることなのか官房長官の領域を抜け出せずに、日本学術会議推薦者の任命拒否では官僚支配、従属のための政策に反対する官僚は異動してもらうという発言の実行版であり、確かにこれまで言ってきたこと方針をそのまま実行するものではあるが、今は菅首相として立場、権力、責任が変わった中での実行ではあまりにふさわしくなくスケールがいかにも小さい。問題の多いトランプ大統領の行状と似たところがある。
(3)一義的には来年9月までの安倍前首相の残り任期の菅首相ではあるが、5派閥支持の圧倒的な勢力を背景にした菅首相としてはコロナ感染社会で落ち込んだ日本経済、社会、国民生活をどう立て直していくのか政治ビジョン、方針が見いだせないのは不安だ。
今年も10月に入りコロナ感染社会は少しは落ち着いた感はあるが、感染者は一定数で続いており、冬の感染拡大も考えられる中で今年はコロナ感染社会に終始することは確実で、それなら年が明けた来年に向けて日本経済、社会、国民生活の回復に向けた道筋という大きな目標に向けて発信することが求められる。
(4)携帯電話料金の値下げ指示、日本学術会議推薦者の任命拒否だけが目立つのでは先行き寒い限りで、これでは日本の冬は冷え込みも一層厳しいばかりだ。安倍前政権を途中で引き継いでまだ国民の信任を受けていない菅政権としては衆院任期前の解散総選挙が考えられるが、これまでの小粒のこだわりの印象の菅首相の対応をこれまた小市民的国民意識(the petite bourgeoisdie)がどう判断、審判するのか日本の政治、経済、社会、国民生活の冷え込み(get cold)が不安材料だ。
(2)そのとおり大胆な行動、判断で菅首相になりそれで何をするのか打ち出すのかと注目したが、まず打ち出したのが携帯電話料金の値下げを担当相に指示し、日本学術会議推薦者6人の任命拒否だった。
携帯電話料金の値下げは国民生活にも影響力は大きいが、安倍前首相の辞任により野心、野望実現のチャンスを生かしたにしてはこれらはまず首相としてやることなのか官房長官の領域を抜け出せずに、日本学術会議推薦者の任命拒否では官僚支配、従属のための政策に反対する官僚は異動してもらうという発言の実行版であり、確かにこれまで言ってきたこと方針をそのまま実行するものではあるが、今は菅首相として立場、権力、責任が変わった中での実行ではあまりにふさわしくなくスケールがいかにも小さい。問題の多いトランプ大統領の行状と似たところがある。
(3)一義的には来年9月までの安倍前首相の残り任期の菅首相ではあるが、5派閥支持の圧倒的な勢力を背景にした菅首相としてはコロナ感染社会で落ち込んだ日本経済、社会、国民生活をどう立て直していくのか政治ビジョン、方針が見いだせないのは不安だ。
今年も10月に入りコロナ感染社会は少しは落ち着いた感はあるが、感染者は一定数で続いており、冬の感染拡大も考えられる中で今年はコロナ感染社会に終始することは確実で、それなら年が明けた来年に向けて日本経済、社会、国民生活の回復に向けた道筋という大きな目標に向けて発信することが求められる。
(4)携帯電話料金の値下げ指示、日本学術会議推薦者の任命拒否だけが目立つのでは先行き寒い限りで、これでは日本の冬は冷え込みも一層厳しいばかりだ。安倍前政権を途中で引き継いでまだ国民の信任を受けていない菅政権としては衆院任期前の解散総選挙が考えられるが、これまでの小粒のこだわりの印象の菅首相の対応をこれまた小市民的国民意識(the petite bourgeoisdie)がどう判断、審判するのか日本の政治、経済、社会、国民生活の冷え込み(get cold)が不安材料だ。