(1)米国ばかりのことをいえないが、米国で女性の大統領がこれまでいないのは資本主義、民主主義、自由主義、人権主義の覇権国家としての限界を示すものだと書いたが、米国をよく理解できないことはある。
警官による黒人男性射殺がくり返されて(警官も身の安全を守る危険性の高い銃犯罪社会ともいえるが)一部には銃規制を求める運動は起きても米国社会の大勢にはならずに、全米ライフル協会の政治影響力の大きさによる不安の中で生活している。
(2)米国社会は建国の精神か自分の命は自分で守る、自分のことは自分で責任を持つ主義で、日本のように国民全体負担で国民の医療を支える皆保険制度はなく、同様の保険、医療制度のオバマケア導入でも共和党は反対して成立に時間がかかった。
共和党が反対した弱者救済のオバマケア、その経済弱者の白人マイノリティが共和党トランプ大統領の岩盤支持層というのもアメリカ第一、保護主義で国内経済基盤を強めるトランプ経済政策ではあるが、経済弱者マイノリティ層はその強大な桁違いのGDP世界1位の米国経済社会の恩恵をこれまで受けていないのだからさらに強くしようという共和党トランプ大統領の経済政策に期待するのもよくわからない。
(3)米国最高裁判事は大統領が指名し、上院での投票で決められる。終身制で任期はなく、これが公然と保守派(共和党に近い)、リベラル派(民主党に近い)と色分けされて、判断、判決にも影響力を持つというからわからない。
リベラル派で高年令のキンズバーグ判事の死去にともないトランプ大統領が指名したのはもちろん保守派のバレット判事で、共和党多数の上院で可決されて最高裁判事定数9の内訳は保守派6人、リベラル派3人とさらに保守派優勢の構図となった。
(4)早速11月3日投票の米大統領選でコロナ対策の郵便投票に対して現在劣勢といわれるトランプ大統領が不正の疑いを示唆して仮に敗北しても選挙結果を認めずに裁判に判断を求めるとして、最高裁判事保守派の優勢、偏りが判断、判決にどう影響するのか、最高裁判事保守派6人でトランプ大統領が指名したのは3名で保守派全員ではないが判断、判決にどう影響するのかはわからない。
(5)日本の裁判官でも下級審ではまれに思想、信条を主張したり、偏向したおかしな判決はみかけることはあるが、証拠主義にもとづく公平、公正、平等な判断、判決は国民理解の大前提であり、司法の独立は司法制度として確立されており、裁判官が保守派、リベラル派と思想、信条で色分けされることはない。
(6)これが米国の自由主義というわけでもないだろうが、大統領選の行方が最高裁判事の保守派、リベラル派の色分けで決められてはかなわないだろう。国家は国の成り立ち、歴史、伝統、習慣、国民性の違いにより多様、多種であり、価値観、思想、主義も違いがみられる。
どれもが自国第一、保護主義では世界の共存、共栄、存在は成り立たない。世界が成り立たないということだ。
警官による黒人男性射殺がくり返されて(警官も身の安全を守る危険性の高い銃犯罪社会ともいえるが)一部には銃規制を求める運動は起きても米国社会の大勢にはならずに、全米ライフル協会の政治影響力の大きさによる不安の中で生活している。
(2)米国社会は建国の精神か自分の命は自分で守る、自分のことは自分で責任を持つ主義で、日本のように国民全体負担で国民の医療を支える皆保険制度はなく、同様の保険、医療制度のオバマケア導入でも共和党は反対して成立に時間がかかった。
共和党が反対した弱者救済のオバマケア、その経済弱者の白人マイノリティが共和党トランプ大統領の岩盤支持層というのもアメリカ第一、保護主義で国内経済基盤を強めるトランプ経済政策ではあるが、経済弱者マイノリティ層はその強大な桁違いのGDP世界1位の米国経済社会の恩恵をこれまで受けていないのだからさらに強くしようという共和党トランプ大統領の経済政策に期待するのもよくわからない。
(3)米国最高裁判事は大統領が指名し、上院での投票で決められる。終身制で任期はなく、これが公然と保守派(共和党に近い)、リベラル派(民主党に近い)と色分けされて、判断、判決にも影響力を持つというからわからない。
リベラル派で高年令のキンズバーグ判事の死去にともないトランプ大統領が指名したのはもちろん保守派のバレット判事で、共和党多数の上院で可決されて最高裁判事定数9の内訳は保守派6人、リベラル派3人とさらに保守派優勢の構図となった。
(4)早速11月3日投票の米大統領選でコロナ対策の郵便投票に対して現在劣勢といわれるトランプ大統領が不正の疑いを示唆して仮に敗北しても選挙結果を認めずに裁判に判断を求めるとして、最高裁判事保守派の優勢、偏りが判断、判決にどう影響するのか、最高裁判事保守派6人でトランプ大統領が指名したのは3名で保守派全員ではないが判断、判決にどう影響するのかはわからない。
(5)日本の裁判官でも下級審ではまれに思想、信条を主張したり、偏向したおかしな判決はみかけることはあるが、証拠主義にもとづく公平、公正、平等な判断、判決は国民理解の大前提であり、司法の独立は司法制度として確立されており、裁判官が保守派、リベラル派と思想、信条で色分けされることはない。
(6)これが米国の自由主義というわけでもないだろうが、大統領選の行方が最高裁判事の保守派、リベラル派の色分けで決められてはかなわないだろう。国家は国の成り立ち、歴史、伝統、習慣、国民性の違いにより多様、多種であり、価値観、思想、主義も違いがみられる。
どれもが自国第一、保護主義では世界の共存、共栄、存在は成り立たない。世界が成り立たないということだ。