(1)政治家を志し、首相を目指すとなれば、野心、野望は必要で欠かせないし大切なものだ。これを否定はしないが、しかし野心、野望が出すぎれば(その抑制が資質、能力にかかわり)それは私利私欲、私物化につながり、政治、政治家の求められる本質(すべての国民のための政治)とは相容れないものだ。
(2)安倍第2次政権はまだ若かった安倍首相が周囲に気を使いすぎて野心、野望を果せずに持病で辞任した第1次政権の失敗を教訓に、とにかくやりたい政治をやり切る初志貫徹の政権だった。
当時リーマンショックの尾を引いてデフレ不況下にあった日本で、それまでのゼロ金利、量的緩和策に批判的で財政再建主義の日銀に当時少数派のリフレ派の黒田東彦さんを日銀総裁に起用して、従来の2倍のカネを市場に供給する大胆な金融緩和策を実施して円安株高効果を生んでアベノミクスとして国内経済回復を果した。
(3)大企業中心の経済優遇政策で、大企業の利益が地方、中小企業、国民生活に還元するトリクルダウン(trickle down)方式を目指したが、実際は政府主導の賃上げ効果はあったが地方、中小企業、国民生活に効果、利益は回らなかった。
日銀はその後も大胆な金融緩和、マイナス金利策を続けて政府の借金財政を支える国債発行を買い続けて、日銀の独立性、金融緩和策後の反動、後遺症不安が問題化、指摘されている。
(4)冒頭に政治家には野心、野望は必要で欠かせないものと書いたが、あまりにもそればかりが露出すれば政治の私物化となり、独善、独断、横暴専行の弊害が出て支持を失う。安倍第2次政権は安倍首相にかかわる森友、加計問題、桜を見る会、森川検事長定年延長疑惑が続きまたもや持病再発で任期途中での辞任となった。
(5)第1次政権の反省からの第2次政権の初志貫徹であったが、安倍1強時代を背景に野心、野望のやりすぎ横暴からの墓穴、辞任だ。官房長官として7年6か月安倍政権を支えて安倍政治の継続を主張して後を引き継いだ菅首相は政府の政策に反対する官僚は異動させると予防線を張る政権で、人事権への強い関与を示唆して早々に日本学術会議推薦人6人の首相任命を拒否するという強権性を示し野党の追及、批判を受けている。
(6)内閣官房参与にもリフレ派の大学教授(元財務官僚)を起用して、大胆な金融緩和策の後遺症が指摘されているマイナス金利、金融緩和策の日銀黒田体制を支援する構えだ。安倍第2次政権の弊害は露骨で横暴な野心、野望政治を比較安定した支持率で支えた小市民的国民意識(petite bourgeoisie)だ。
(2)安倍第2次政権はまだ若かった安倍首相が周囲に気を使いすぎて野心、野望を果せずに持病で辞任した第1次政権の失敗を教訓に、とにかくやりたい政治をやり切る初志貫徹の政権だった。
当時リーマンショックの尾を引いてデフレ不況下にあった日本で、それまでのゼロ金利、量的緩和策に批判的で財政再建主義の日銀に当時少数派のリフレ派の黒田東彦さんを日銀総裁に起用して、従来の2倍のカネを市場に供給する大胆な金融緩和策を実施して円安株高効果を生んでアベノミクスとして国内経済回復を果した。
(3)大企業中心の経済優遇政策で、大企業の利益が地方、中小企業、国民生活に還元するトリクルダウン(trickle down)方式を目指したが、実際は政府主導の賃上げ効果はあったが地方、中小企業、国民生活に効果、利益は回らなかった。
日銀はその後も大胆な金融緩和、マイナス金利策を続けて政府の借金財政を支える国債発行を買い続けて、日銀の独立性、金融緩和策後の反動、後遺症不安が問題化、指摘されている。
(4)冒頭に政治家には野心、野望は必要で欠かせないものと書いたが、あまりにもそればかりが露出すれば政治の私物化となり、独善、独断、横暴専行の弊害が出て支持を失う。安倍第2次政権は安倍首相にかかわる森友、加計問題、桜を見る会、森川検事長定年延長疑惑が続きまたもや持病再発で任期途中での辞任となった。
(5)第1次政権の反省からの第2次政権の初志貫徹であったが、安倍1強時代を背景に野心、野望のやりすぎ横暴からの墓穴、辞任だ。官房長官として7年6か月安倍政権を支えて安倍政治の継続を主張して後を引き継いだ菅首相は政府の政策に反対する官僚は異動させると予防線を張る政権で、人事権への強い関与を示唆して早々に日本学術会議推薦人6人の首相任命を拒否するという強権性を示し野党の追及、批判を受けている。
(6)内閣官房参与にもリフレ派の大学教授(元財務官僚)を起用して、大胆な金融緩和策の後遺症が指摘されているマイナス金利、金融緩和策の日銀黒田体制を支援する構えだ。安倍第2次政権の弊害は露骨で横暴な野心、野望政治を比較安定した支持率で支えた小市民的国民意識(petite bourgeoisie)だ。