(1)4年に一度のサッカーW杯カタール大会が開幕した。日本ではW杯がらみで予選大会から日本代表が勝利すると日経平均株価が値上がりするというデータが発表された。世界的な関心の高いサッカーW杯で日本代表が勝利すれば国内は高揚感、お祭り騒ぎで株価もご祝儀相場となるのはよくわかる。
(2)サッカーW杯も4年に一度ではなく、経済効果を狙って毎年開催したらどうかという意見も聞かれることがあるが、予選大会だけでも長期間を要して同時にそれぞれに年間リーグ戦もあり過密日程では代表選手への負担も大きく、またW杯も毎年開催では興味、興奮、感動にも慣れてエネルギー消化不良も招くことも考えられる。
(3)政治も暗いし、円安、物価高、旧統一教会問題で沈滞した日本社会を株価上昇で一気に明るく元気にさせられるのか、本日、日本は強豪国ドイツとの対戦に臨む。日本の1次リーグE組には過去優勝経験のあるドイツ、スペインの強豪国がいて、1次リーグ突破には厳しい見方が強い。
しかし日本代表にとってもそう悪いことばかりではない。世界を代表する強豪2国が同じ組にいるということは、組み合わせによっては1敗もしない2国がどちらかが確実に負け、あるいはともに勝たない(引き分け)ことになるので、日本代表にとっても不利とばかりとはいえない。
(4)強豪2国にとっては2国以外の同グループ代表チームには確実に勝つことが求められて、それだけ慎重にプレッシャーもかかるわけで、日本代表にとっては100分の1でもつけいるスキはありそうだ。
(5)日本代表も今や欧州中心に強豪クラブに所属して活躍するプレーヤーも多くなり、国際経験も豊富でもちろんドイツ、スペイン代表のプレーヤーとも欧州リーグで対戦してきたあるいはチームメートだった代表選手もいて事情、手の内もわかる利点もある。
確実に1次リーグを突破して優勝を目指す期待が強いドイツ、スペインに対して、ランクで格下の日本代表にとっては緊張することは必要ないリラックスしての戦いができる材料もある。
(6)なかなか番狂わせは何度もむずかしいが(サウジアラビアが先に優勝国アルゼンチンを破る)、同組の南米サッカー国コスタリカも強いが勝利して勝ち点3を確保してドイツ、スペインと引かない、引き分けの勝ち点1でも確保すれば(相当の楽観論)1次リーグ突破の目も見えてくる。
(7)その背景には日本社会の株価上昇による沈滞払拭が待ち受けて、一時でも高揚感を味わえる期待もないわけではないと、語る、ことはできる。期待しよう。